単三充電池2本でスマホを50%充電できる
テスト方法は、auのスマートフォン「REGZA Phone IS11T」の内蔵バッテリーを20%まで使ったあと、充電器を繋いで何%まで回復できるかを調べた。実際の使用ケースに即していると思う。
使う充電池は単三×2本で、microUSBでスマホに給電する。もちろん単三電池を使用できるスマホ用充電器を使用する訳だが、ここは公平を期してまったく別のメーカー(多摩電子工業)のものを使った。
「エネループ・モバイルブースター」など、ニッケル水素充電池×2本で充電できるのはだいたいスマホの半分程度というのが一般的なところだが、今回もだいたい20%を75%前後まで回復できた。
時間は約1時間30~40分程度かかる。充電の前半では1分半で1%程度の速さで充電されるが後半になるにしたがってペースが落ちてくる。充電の終盤では充電器のLEDインジケーターが消灯しても、スマホ側の充電中アイコンは表示されたままとなる。わずかながら給電されているようだが、5分以上スマホ側の充電の%が上がらない時点をもって充電完了とした。
スマホの充電はエボルタが有利!?
それぞれ3回テストして平均を取ってみた結果、エネループ plusは76.25%、サイクルエナジーゴールドは76.75%、充電式エボルタは77.5%まで充電できた(残量20%から開始してどこまで充電できたかという数値)。
結果だけ見るとサイクルエナジーゴールドがわずかながら優秀だが、いずれの製品でも3回のテスト中に結果が数%上下したため、誤差の範囲内的な印象は否めない。
ただ、充電の経過を見るとエボルタでは充電最終段階でもゆっくりとながら充電が進むという傾向が見られ、いくぶん放電特性が異なるようだ。
他社製品より約5%容量が多いサイクルエナジーゴールドだが、結果的には約1%程度しか差がなかったのは残念。。逆に言えば、実売価格が一番安いサイクルエナジーでもいいわけだが、(スペック上)繰り返し充電できる回数が少ないのがネックである。
今回はあまり大きな違いが見られなかったが、充電池の特性もいろいろあって、大電力を短時間で使うか、小電力で長時間使うかといったことでもその電池の得手不得手が出てくるもの。3本以上を組み合わせて使用したり、IS11T以外のスマホを充電する、といった環境ではまた違う結果になるかもしれないが、今回試した限りでは価格と性能のバランスがうまく取れているのはエボルタと言っていいだろう。
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