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電撃オンラインとASCII.jpが「F1 2011」でサイドバイサイド! 第3回

「F1 2012」の発売を祈って

「F1 2011」からF1の今シーズンを予測する!

2012年02月15日 18時00分更新

文● 末岡大祐/電アスレース部

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ゲーム「F1 2011」を振り返る

──それでは、ゲームのF1 2011についてはいかがでしたか?

サクマ 鈴鹿サーキットに行ったことがある人は分かると思いますが(自慢げ)、コースはテレビで見る以上に傾斜があります。鈴鹿サーキットで言えば、ホームストレートから1コーナー→2コーナーにかけてグンと下がり、スピードが乗ったところでS字コーナーへと飛び込んでいきます。

 その先の逆バンクは、別にコーナーの外側に向かって下っているわけではなく(そんなコーナーはさすがに危険過ぎ!)、コーナーの半径に比べて傾斜角(バンク)がゆるいので外に膨らみやすいため名付けられました。

 F1ドライバーの多くが戦略的で面白い、攻め甲斐があると評価する鈴鹿サーキットなど、実際にF1が開催されるサーキットの設計図から正確に描き起こされたサーキットの数々は、「F1 2011」ならではですね。もっとも、実際にゲーム中はそんなリアルさを確認する余裕なんてないんですけどね。リプレイでじっくりカメラを切り替えて、楽しむのもオススメですよ。

こちらはPS3版。据え置き機ならではの圧倒的グラフィックとエンジン音は、F1マニアも納得のクオリティー

YK3 極限まで再現されたグラフィック、挙動、マシン、天候、サウンド……。そのこだわり抜いた中にも初心者でも十二分に遊べ、上級者はとことんタイムを削りにいける安定感のある操作性。これだけでもレースゲームとしてはトップクラスですが、これに加えてF1の世界を疑似体験できるキャリアモードがいい味を出していますね。

 上位チームへの移籍を狙ったり、ワールドチャンプを目指したりするために、走りだけでなく駆け引きも重要になってくるというモード。華やかな中にもコース外でいろいろあるんだなということを教えてくれ、F1の世界を身近に感じさせてくれるところも魅力の1つです。これは3DS/PS Vita版でも遊べるので、家でも外出先でもF1ドライバーになった気分になれるでしょう。

PS Vita版。携帯機にのみ、数々のミッションをクリアしていくチャレンジモードが搭載されている

スエオカ F1 2010でも圧倒的なクオリティーだったんですが、F1 2011はそれをさらに超えてきた。レースゲームってシミュレーション寄りになるとゲームとしての面白さが薄くなっちゃうし、かといってゲーム的面白さを追求するとリアルさがなくなって荒唐無稽になってしまうので、バランスを取るのが本当に難しいんですけど、このゲームはリアルさとゲーム性をうまく両立させてますね。

 例えばアシストを全部付けて走れば、初心者でも優勝を狙えるし、セッティングを突き詰めてCPUの強さをHARDとかにすれば実際のF1のような難易度で遊ぶこともできる。もちろん、セッティングをちゃんとやってアシストを切ったほうがタイムは出るんですけど、何の知識がなくてもそこそこのタイムが出せるようにチューニングされている。

 それは3DS/PS Vita版でも同様で、携帯機だから簡略化されているという部分はほとんどない。むしろすれ違い通信とか、タッチパネルとか据え置き機にはなかった機能があるから、より楽しくなっている印象ですね。

──リアルなのは当たり前だけど、その先のことが丁寧に考えて作られているんですね。

ステアリングコントローラーで遊ぶのもいいけど、携帯機のコントローラーでも十分F1マシンを操れるところが、初心者から玄人まで遊べるポイントのひとつ

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