満充電状態ならスマホを約7回充電できる
まずはフル充電したソーラーマルチ充電池でスマホを充電してみた。使用したスマホは「REGZA Phone IS11T」(バッテリー容量1300mAh)と「iPhone 3G」(同1150mAh)で、交互に充電と放電を繰り返してみた。
スマホのバッテリー残量が10%となったところから98%になるまで充電(1%上がるのにかかる時間が極端に増えてくるため、98%以上は割愛)したのだが、6回(それぞれ3回)の充電が行なえ、7回目(IS11T)では75%まで充電できた。
スマホを6回以上フル充電できるのであれば、災害時の復旧待ちだけでなく、数日程度の旅行などにもかなり重宝しそうだ。なお、LED表示は最初の3回でようやく1灯減り、次の2回で1灯、残りは1回につき1灯減るといった感じだ。
次は太陽光で充電。カラになったソーラーマルチ充電池にスマホを繋げない状態で、晴天の屋外で7時間(8~16時)充電させると5灯あるLEDのうち3灯まで回復した。
その状態でスマホを充電させてみたところ、IS11Tをフル充電(10%→98%)したのち、さらにiPhone 3Gを93%まで充電できた。冬場の日照時間が少なく、太陽高度が低い(日光が長い距離の大気中を通過するので太陽光エネルギーは落ちる)季節でも、ほぼ丸1日の日照でスマホ2台分をほぼフル充電できるのだから、けっこう実用度が高いと言えるだろう。
ただし、これは1日中晴天だった場合。曇天(太陽の位置は分かるものの直視できる程度の薄曇り)の日にテストしてみたところ、3時間程度の太陽光充電でスマホの充電は10%程度。晴天の場合とはかなり差があり、太陽光発電がいかに天気に左右されるのか分かる。
ともあれ、晴れていればスマホを半日程度でフル充電できるので、災害時にはかなり役立ちそうだ。
災害用ポータブル電源といっても、その非常時はいつ来るか分からないし、せっかくモバイルサイズに収まった電源を非常持ち出し袋にしまいこんでおくのももったいない。普段から持ち歩いて、機会さえあれば窓際に置くなどすれば、スマホ程度であればAC電源なしでも使い続けられるだろう。
電気代を節約するというだけでなく、スマホという身近なところ(かつ日常生活でその存在に依存しているシロモノ)から太陽光を使うことで再生可能エネルギーによる社会というものを普段から考えるのも悪くないはずだ。
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