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80万円のNAS! バッファローがオーディオ専用ブランド立ち上げ!!

2014年02月21日 10時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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実売価格が70~80万円にもなるというオーディオ用NAS「N1Z」

実売価格が70~80万円にもなるというオーディオ用NAS「N1Z」

 バッファローから、オーディオ機器に特化した高級NASが発表された。「DELA」という新しいブランドを立ち上げて新製品を投入する。

外装に肉厚のアルミ素材を採用。各パーツは共振を抑えるため、若干スペースを空けている

 最上位モデルの「N1Z」は実売価格が70~80万円になるという超高級モデル。受注生産方式で、フロントに7mm厚、天面と側面に5mm厚のアルミ素材を採用し、底面には高級木材のナラと鋳鉄で構成されたインシュレーターを搭載する。

「N1Z」の内部構造。中央にメイン基板があり、左右に電源を配置。前方にはSSDを搭載する(写真では1つだが製品は2つ内蔵する)

「N1Z」の内部構造。中央にメイン基板があり、左右に電源を配置。前方にはSSDを搭載する(写真では1つだが製品は2つ内蔵する)

クロック供給に低ジッタータイプのICを採用

クロック供給に低ジッタータイプのパーツを採用。赤い矢印の先にあるのがそれだ

 メインの基板は絶縁性の高いガラスエキポシを採用。ストレージは512GBのSSDを2基搭載するが、このSSD自体が同社の関連会社であるバッファローメモリーが手掛けるカスタム仕様のものとなる。

SSDはオーディオ用にカスタマイズされたものだ

SSDはオーディオ用にカスタマイズされたものだ

 通常のSSDの場合、転送速度にムラがあり、これが音質に影響する可能性がある。そこで、本製品に採用されているSSDは転送速度を一定に保つように作られており、音への影響を極力低減する。さらにドライブマウントにはゴム足を採用。SSDの微細な振動さえも本体に伝えないような工夫が施されている。

N1Zの電源はLAN&CPU用とSSD&USB用の2系統を搭載する

N1Zの電源はLAN&CPU用とSSD&USB用の2系統を搭載する

電源コネクターにはノイズフィルターを搭載

電源コネクターにはノイズフィルターを搭載

 電源は医療用と同等設計という30Wスイッチング電源を2つ搭載。筐体左側にLAN&CPU用、右側にSSD&USB用と完全に分けて配置する。国内メーカー製のコンデンサーを採用するほか、専用ICにより電源の監視と制御を行ない、電源の急速な変動にも対応可能となる。コネクター周りにはノイズフィルターも設置されている。

N1Zの背面。USB端子を3つ、LAN端子を2つ搭載。右のLAN端子がプレーヤー直結用だ

N1Zの背面。USB端子を3つ、LAN端子を2つ搭載。右のLAN端子がプレーヤー直結用だ

ブリッジモードとダイレクトモードを切り替え可能

ブリッジモードとダイレクトモードを切り替え可能

通常はLANの端子部に搭載される緑とオレンジのLED。この電気信号も音質に影響する、ということで、LEDを基板上に配置して透明のパイプで光を通す方式を採用する

 ネットワークポートは、通常のLANポート以外に、ネットワークプレーヤーにダイレクト接続するためのポートを用意。このポートにプレーヤーを直結することで、最短経路で音源を送出できる。

 また、USB 3.0端子を3つ(容量拡張用、バックアップHDD接続用、データ取り込み用)搭載するほか、電源出力用のUSB 2.0端子を1つ用意。外付けHDDなどへの電源供給も可能となっている。

前面にディスプレーと操作ボタンを搭載。各種設定を本体のみで行なえる

 メディアサーバーソフトとして、DSDをサポートする「TwonkyMedia Server 7.1.1-DSD」を搭載。データ保存用領域ではなく、別途システム用メモリーを搭載し、そこに格納される。従来の同社オーディオ用NAS「LS421D」でも採用されていたが、新たにジャケットデータやAIFFのメタデータの表示、DFFのサポートなどの部分が進化している。

「N1A」。N1Zは幅350×奥行370mmだが、N1Aは430×350mmとサイズが大きい

「N1A」。N1Zは幅350×奥行370mmだが、N1Aは430×350mmとサイズが大きく、横長となっている

N1Aの本体内部。採用するHDDも音質を吟味しているという

N1Aの本体内部。採用するHDDも音質を吟味しているという

 なお、N1Zよりも低価格な「N1A」も登場している。低価格とは言っても18万円前後の見込みだ。本体外装がスチール素材で、ストレージは3.5インチ HDDを採用。電源ユニットがシングル構成になるなどの違いがある。

DELAブランドのLANケーブル「C1AE」。0.5~3mの長さのものを用意する

 また、ハイレゾオーディオ用LANケーブル「C1AE」(カテゴリー7)も3月下旬に発売。金メッキプラグやメッシュ被覆を採用して高級感を高めているという。価格は1mあたり4000円程度になるそうだ。

本格オーディオ周辺製品を展開するにあたり「(PC周辺機器ブランドとして有名な)バッファローという名前は使わないで」という声があったため、新しいブランドネーム「DELA」を導入したとのこと

本格オーディオ周辺製品を展開するにあたり「(PC周辺機器ブランドとして有名な)バッファローという名前は使わないで」という意見があったため、新しいブランドネーム「DELA」を導入したとのこと

 ブランド名のDELAとは「未来」を意味するフランス語を語源とする言葉で、デジタルオーディオの未来を象徴している。同社の既存PC用製品の転用品は含まず、あくまでオーディオ用として新規に開発する製品に与えられるブランド名とのことだ。

組み合わせの例。プレーヤーに「LINN KIMAX DS/K」を用いて、真空管アンプと接続している

組み合わせの例。プレーヤーに「LINN KIMAX DS/K」を用いて、真空管アンプと接続している

動作確認済みのオーディオ機器

動作確認済みのオーディオ機器

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