「ATOK 2011で文章作成効率をアップさせる技」でご紹介したように、筆者は日本語入力の際にATOKを利用している。今回は、月額300円でPC・Mac・AndroidすべてにATOKを入れて活用する技を紹介しよう。
手持ちの端末が増えて日本語入力がばらばらに
毎日、長時間日本語を入力している筆者にとって、日本語入力ソフトの選択は重要だ。10%入力効率が違えば、1年にならせば1ヵ月分の収入が増減してしまう。そこであらゆる日本語入力ソフトを試しているが、結局20年近く変わらずジャストシステムのATOKを使っている。ここ数年は、2年おきくらいにアップデート版を購入していたが、最近悩ましい状況に陥った。
執筆に利用する端末が倍増してしまったのだ。メインで利用するPCとモバイルノート、MacBook Airに加え、スマートフォンがキャリアごとに合計3台、Androidタブレット、iPhone、iPad 2、リビングのiPadなど。すべての端末ごとに購入するのは予算的に無理だ。Windowsのダウンロード版で6615円、Macのダウンロード版は7140円する。アップグレード(AAA優待)のダウンロード版ならどちらも4725円となる。Android版は1500円だ。結局、WindowsのデスクトップとノートPCにだけ入れていたので、日本語入力環境がばらばら。メインPC以外はろくに単語登録もせず、場当たり式に入力していた。そのため、外出先での執筆は苦痛だし、効率が悪かったのだ。
そんななか、ATOKを月額利用できる「ATOK Passport」が11月8日にリニューアルした。Windows/Mac/Android OS向けのATOKを合計10台まで利用できるサービスだ。月額料金は300円と格安。2年間使っても7200円と1本分の価格で運用できる。筆者は、買い切りタイプの方が好きなのだが、定額版は常に最新バージョンが使えるので、2年に1回の買い切り版を買うより明らかにお得。早速契約してみた。
申し込みはジャストシステムのウェブサイトで行なう。Just MyShopへ入会する必要があり、支払いはクレジットカードのみ。登録するとメールでシリアルナンバーと登録キーが送られてくる。WindowsとMacは「ATOK」の無料体験版をインストールした後、シリアルナンバーなどを入力すればいい。Androidの場合は、通常の「ATOKお試し版」ではなく、「ATOK Passport版」をインストールする。こちらもダウンロードは無料だ。今回は即契約しているが、普通は無料試用をしてからのほうがいいだろう。無料試用期間はPCとMacが30日間、Androidが15日間となっている。

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