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今さら聞けない人のためのWindows 7特集 第1回

まだ導入していない人のための Windows 7 10の疑問

2011年10月11日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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Q3 Windows 7のシステム要件は?

 Windows 7のシステム要件は以下のとおり。

  • 1GHz以上の32bitプロセッサーまたは64bitプロセッサー
  • 1GB(32bit版)/2GB(64bit版)以上のメモリー
  • 16GB(32bit版)/20GB(64bit版)の空き容量のあるディスク領域
  • Windows Display Driver Model(WDDM)1.0以上のドライバーを搭載したDirectX 9対応グラフィックプロセッサー

 要求するハードウェアのレベルはすでに、数年前のパソコンの標準的なスペックでもクリアしている。現在Windows XPを使用している人でも、十分Windows 7が動作するスペックのパソコンを利用していることが多いはずだ。

 なお、2012年に登場するとされているWindows 8の必要システム要件も、Windows 7のそれと大差ないとされている。Windows 8の導入を見据えてのWindows 7導入を検討するのも悪くないだろう。

Q4 64bit版と32bit版の違いは?

 64bit版と32bit版で、Windows 7のユーザーインターフェースや基本機能などに差はないが、いくつかの機能的な違いがある。

 まず、利用できるメモリーのサイズが異なる。64bit版のほうが、32bit版よりも大容量のメモリーを利用できる。32bit版Windows 7のメモリーの上限容量は4GBであり、しかもシステムの制約上3GB程度までしか利用できない。一方64bit版では、Home Premiumエディションでは最大16GB、Professional/Ultimateならば最大192GBのメモリーを利用できる。

Windows 7の32bit版では、4GB以上のメモリーを搭載しても3GBほどしか利用できない

 次に、デバイスドライバーとアプリケーションの対応が、32bit版と64bit版では異なる点が問題になることがある。従来のWindowsでは32bit版のドライバーが一般的であり、それらは64bit版Windows 7では動作しない(32bit版と64bit版が、ひとつのインストーラーにまとめられて提供されている場合もある)。

 しかし、最近のメーカー製パソコンには64bit版Windows 7がプレインストールされることがほとんどなので、現行製品であればほとんどの周辺機器のデバイスドライバーが64bit版に対応している。また32bit版アプリケーションでも、64bit環境での動作が保証されていることが多くなっている(無保証でも動くアプリケーションが多い)。またアプリケーションによっては、64bit版アプリケーションが提供されるようになっている。

 こうして、ドライバーやアプリケーションで問題が発生することが少なくなっていること、そして今はメモリーが非常に安価になっていることをあわせて考えれば、これからWindows 7を導入するなら64bit版を避ける必要もなくなっているのが現状だろう。

 なお、32bit版と64bit版のパフォーマンスの比較は次回の当記事にて解説するのでそちらも参照していただきたい。

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