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秋の夜長にいい音を楽しむヘッドフォンアンプ選び 第2回

スマホで音楽を聞くならこのヘッドフォンアンプを買え!

2011年09月20日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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音質にこだわりを感じる
Audinst「AMP-HP」

Audinst「AMP-HP」

Audinst「AMP-HP」

 WiseTechが取り扱っているAudinst「AMP-HP」(標準価格1万9800円)は、サイズはカードサイズよりもやや大きくなるものの、新日本無線社製のOPアンプを搭載するなど、音質にこだわったモデル。

 ポータブル型のヘッドフォンアンプは、音質もしっかりこだわったものなら1~2万円ほどの価格のものが多く、好みの音質のものを選びたいという人にはちょうどいいクラスだ。

ハイエンドモデルらしい高級感
ORB「JADE TO GO」

ORB「JADE TO GO」

ORB「JADE TO GO」

 ORBの「JADE TO GO」(標準価格3万9900円)は、ポータブル型としてはハイエンドといえる価格帯のモデルで、アルミ削りだしのボディを採用するなど、音質にも徹底しているし、高級感のある仕上がりになっているものも多い。

 本機は内蔵バッテリー採用が多いポータブル型では珍しく単三電池2本で使用できるので、出先で電池が切れてしまった場合に融通が利く。電池駆動によるノイズ発生を抑える回路の採用などにより、低ノイズ化も徹底している。音質を重視する人ならば試してみるといいだろう。

ノートPCで音楽を楽しむ人にオススメ
USB DAC機能搭載モデル

 据え置き型と同じく、ポータブル型のヘッドフォンアンプにもUSB DAC機能を備えたモデルがある。PCと接続して音楽再生をする場合、USB端子から直接デジタル信号を取り出せるので、ノイズの影響が少なく、高性能DACによる音質向上も期待できる。

 価格は少々高くなるが、スマホや携帯プレーヤーでのリスニングだけでなく、ノートPCで音楽や動画をヘッドフォンを使って聴いている人にはこちらの方が活用範囲が広がるだろう。

安価なUSB DAC内蔵モデル
NuForce「Icon-Mobile」

NuForce Icon-Mobileは、据え置き型モデルでも人気の高いIconシリーズのポータブル型モデル

NuForce Icon-Mobileは、据え置き型モデルでも人気の高いIconシリーズのポータブル型モデル

 NuForceもアメリカの気鋭のオーディオメーカーで、こちらはヘッドフォンアンプやD/Aコンバーターだけでなく、ハイエンドクラスの本格的なオーディオ製品も発売していることでも知られる。

 「Icon-Mobile」(標準価格1万3650円)は据え置き型のIconをポータブルサイズにしたモデルで、小型ながら独自のアンプ技術も受け継がれている。

コンパクトなサイズながらUSB DAC機能も内蔵
「D2+HJ Boa」&「D5 Hj」

「iBasso D2+HJ Boa」(左)と上位モデル「iBasso D5 Hj」(右)

 「iBasso Audio」は中国の新しいメーカーだが、その技術や製品の音質などにはすでに定評があり、国内でも人気の高いモデルだ(国内ではヒビノインターサウンドが取り扱っている)。

 USB DAC機能内蔵としては比較的買いやすい価格の「D2+HJ Boa」(実売価格1万8000円前後)と、アンプ回路を左右独立構成とするなどさらに高音質化が図られた上位モデルの「D5 Hj」(実売価格2万5000円前後)など、ラインナップが充実しているのも同社の特徴だ。 

 こうしたモデルの中から、今回は、オーディオテクニカのAT-PHA10、AudinstのAMP-HP、iBasso AudioのD2+HJ BoaとD5 Hjの4モデルの音質をチェックした。次ページから、その試聴レポートを詳しく紹介しよう。

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