9月13日、NECはシステム障害の予兆を検知することで可用性を強化した高可用性ソフトウェアの最新版「CLUSTERPRO X（クラスタープロエックス） 3.1シリーズ」の販売開始を発表した。
CLUSTERPRO Xシリーズは障害発生の前にサーバーの切り替えを行なうソフトウェア（同社サイトより抜粋）
これは、サーバーのシステムリソースの統計情報を基に、システム障害の予兆を検知し、停止前から最適なサーバーへ業務の切り替え作業を自動的に行なうもの。これにより、障害に伴うシステムの停止時間を従来製品「CLUSTERPRO X 3.0シリーズ」の約1/4に短縮し、信頼性の高いシステムを実現するという。
システム障害の予兆検知には、CPUやメモリなどシステムリソースの利用状況を分析・予測する「CLUSTERPRO X System Resource Agent」を採用。従来の障害発生後のシステム切り替えではなく、障害予兆の検知に基づいた自動切り替えが可能な点が特徴だ。
Java環境にも対応する（同社サイトより抜粋）
また、Java仮想マシンのメモリや並列処理の実行（スレッド）状況を監視する機能として、「CLUSTERPRO X Java Resource Agent」を搭載する。これにより、NECの「WebOTX Application Server」をはじめとするアプリケーションサーバーと負荷分散サーバーの連携の強化が可能となり、システムリソース不足や負荷状況を事前に検知して、サーバーの高速な切り替えと復旧作業が実現できる。
価格は60万円から。
併せて、Linuxシステムの構築ニーズ増加に対応するために、Red Hat Enterprise Linux 6.1にCLUSTERPRO X 3.1を組み合わせたパッケージ製品「Red Hat Enterprise Linux 6 スマートHAクラスタパック」も販売する。こちらの価格は、112万円からとなっている。
