仕事とプライベートの垣根がなくなっていく中で
今後は個人のモバイル端末を企業で使うケースも当然出てくるだろう。ある企業は、営業にノート200台を持たせていたが、今後は難しいと話している。しかし、パソコンを前提に作ったセキュリティーポリシーをこういったモバイル端末に対してどこまで適用したらいいかの判断は難しく、企業も模索している。今後は個人が感染したマルウェアが企業に入り込まないよう注意する必要があるだろう。
米国の事例でいうと、すでに社員ひとりひとりが異なるパッドとかパソコンを持っている。そのために我々の「McAfee Enterprise Mobility Management」(EMM)といったソリューションが有効だ。これをうまくIT部門が利用すれば、企業のセキュリティーポリシーにモバイル端末を共存させられる。日本もいずれそういう時代になるだろう。
いまはマルチデバイスの利便性のみに関心がいきがちだが、いずれ会社から自宅まで一気通貫というか統合したソリューションが必要になってくるだろう。
パソコンではハッキングや不正プログラムの対策をするのが当たり前になっているが、スマートフォンを使っているユーザーの多くは、インターネットに接続しているという意識が希薄で、携帯電話と同じ感覚で使っている場合が多いように思う。
しかし、実際にはパソコンと同じようにどこからでも不正プログラムは来る。被害者であると加害者になりうるという点を理解し、セキュアな対策をとってほしい。当社としても、そのための製品を用意している。ぜひ安心して使ってもらえればと思う。