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個人向け製品の責任者が答えるこれから

スマホシフトする、マカフィーのセキュリティー戦略

2011年07月11日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp、写真●曾根田 元

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モバイルビジネスへの期待

 モバイルの分野では、2003年からNTTドコモとアライアンスを組んでいる。その後、すべてのFOMA端末にマカフィーのウイルス対策ソフトがプレインストールされた。ここで長年培った技術により、端末が違ってもサポートできる体制が整っている。このノウハウは今後伸びて行くスマートフォンやタブレットにも生かせると思う。

スマートフォンの普及によりインターネットに接続できるデバイスを2台、3台と持つ時代が訪れる

 パソコンの出荷数は横ばいか減少傾向になると予測される。一方でドコモはスマートフォンを2011年度で600万台投入しようと考えている。仮にパソコンの市場が縮小しても、モバイルの出荷台数が増えれば、セキュリティーソフトの市場は拡大していく。

 今後はひとりあたりパソコン1台の時代が、パソコン1台とモバイル端末2台の時代に移行していくだろう。それがすべてネットでつながるのだから、マーケットには現状の2倍、3倍のポテンシャルがあると考えている。

 昨年12月に、ソフトバンクが「スマートセキュリティー powered by McAfee」をサービスインした。本格的なスマートフォン向けソリューションも展開され始めている。

 同時に7月1日からNTTドコモのAndroid端末にアンチウイルスのソリューションを提供開始した(関連記事)。携帯キャリアで言うとソフトバンクとドコモの2社がマカフィーを採用した形となる。今後は端末メーカーとの連携も深めていきたい。

 端末メーカー向けでは先日、東芝のレグザタブレットに「McAfee WaveSecure」というソフトを提供し始めたばかりだ(関連記事)。WaveSecureはマカフィーが昨年買収した企業の技術で、紛失した端末のデータをリモートでロックしたり、削除できる。スマートフォンやタブレットでは、今後情報保護が重要になってくるだろう。

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