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Lenovo Ideaシリーズ大研究 第73回

最新スペックを詰め込んだ拡張性高いミドルタワーPC

3D対応の個人向けハイエンド機「IdeaCentre K330」に迫る!

2011年11月23日 11時00分更新

文● エースラッシュ

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CPUモードを切り替えるパワーコントロールスイッチ

 マットと光沢を組み合わせたブラックのボディに赤いラインというボディデザインは、いかにもゲーミングPCという雰囲気を醸し出している。両サイドパネルとフロント下部のメッシュ構造も内部の冷却に貢献してくれそうだ。

ケース上部

電源ボタンとよく使うポート類、メモリーカードスロットはケース上部に集められている

 このタイプのマシンはデスクの足下に設置されるケースが多いため、椅子に座ったまま操作しやすいフロント上部に電源ボタンや各種インターフェースが集められているのは好印象だ。しかも、2口用意されているUSB 2.0ポートが間にオーディオ端子を挟んだ形で離れて配置されているのがいい。2口が狭いところに並んでいると取り付けづらい周辺機器もあるから、こうした小さな気配りはうれしいところだ。

 フロントパネルの中央部分にはレバーが用意されている。これはパワーコントロールと呼ばれる、CPUのパワーとファン速度をセットで切り替えてくれるスイッチだ。PC稼働中に切り替えることができ、即座に設定が反映される。切り替えは3モードで、通常時は中央の「Auto」で問題ないだろう。作業内容に合わせて自動で動作してくれるAuto設定の時には、レバーの上下に伸びるファイアーパターンが青く光り輝く。

 よりパワーを出したい時に使うのが上にある「Turbo」だ。CPUのパワーを十分に発揮するモードで、これに伴ってファンのスピードも速くなる。ファイアーパターンは赤く輝く設定だ。一方、下にある「Cool」に切り替えるとファイアーパターンはグリーンに輝き、ファンスピードも遅くなる。CPUパワーも控えめになるが、夜間など騒音が気になる時に利用したい設定だ。

イルミネーションが切り替わる

パワーコントロールスイッチを切り替えると、Turbo(赤)、Auto(青)、Cool(緑)とイルミネーションが切り替わる

 机下に置いてある状況でも現在利用しているモードがはっきりとわかりやすいファイアーパターンのイルミネーションだが、この光を邪魔に思うユーザーもいることだろう。そんなユーザーのために用意されているのが、電源ボタンの並びにある電球マークが描かれているボタンだ。これを押すとイルミネーションが消せるから、寝室などで使いたい人にも安心だ。

イルミネーションをオフ

電源ボタンと並んでいるスイッチを利用すると、イルミネーションをオフにできる

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メンテナンス楽々、インターフェースも充実

 メモリーや光学式ドライブの追加などでケースを開けて自分でメンテナンスしたいというユーザーにとってもIdeaCentre K330は扱いやすいマシンだ。ケースの開閉は手回しねじで行え、ドライブ類の取り付けも青いガイドをつかんで動かせばよいというツールレス構造が採用されている。内部もすっきりとまとまっていて、作業がしやすいはずだ。

ツールフリー構造

ケースは手でねじを回して開けられるツールフリー構造を採用

HDDやSSDなど、シャドウベイに収納するドライブは専用アダプターを介して、ネジ止めなしに装着できる

背面

背面にはUSB 2.0×6、USB 3.0×2、eSATA×1、PS/2×2、DVI×2、ミニHDMI×1などが用意されている

 フロントにはUSB 2.0×2の他にメモリーカードスロットとオーディオ入出力端子が配置されている。背面にはUSB 2.0×6、USB 3.0×2、eSATA×1などが配置されている。

付属キーボードとマウス

付属キーボードはPS/2接続のテンキーつきモデル。マウスはUSB接続のオプティカルマウスだ

 付属するキーボードはPS/2接続だから、USBポートが1つ節約できる。マウス用のPS/2ポートも備え付けているから、こだわりがあるならば両方をPS/2接続にすることも可能だ。ただし、付属キーボードはごく標準的なキー配列でタッチも軽い。ゲーマーならばゲーミングキーボードを別途用意した方がいいかもしれない。

キャリングハンドル

本体上部のくぼみには手をかけて本体を持ち上げることができる

「IdeaCentre K330」のここに注目

 「IdeaCentre K330」は、メンテナンス性の高いミドルタワーケースに最新鋭スペックを詰め込んで、3D映像や3Dゲームに対応できるハイスペックデスクトップだ。高速性へのこだわりは、マシン前面の3色に輝くファイアーパターンにも強く表われている。

 特にCPUパワーが必要な場面では、前面スイッチで「Turbo」モードに切り替え、Blu-rayや3D映像の鑑賞にしっぽり浸りたい場面では「Cool」モードに切り替えれば、内部ファンの風切り音も気にならないほど静かになる。もちろん、この夏の節電対策にも有効だろう。

※レーダーチャートは、Windowsエクスペリエンスインデックスの結果および、競合機種の原稿執筆時点での平均スペックなどを基準に編集部で独自に作成したものです。製品の特徴をつかむためにご活用ください。

IdeaCentre K330(77272HJ)の主な仕様
CPU インテル Core i7-2600(3.4GHz)
チップセット インテル P67 Express
メインメモリー(最大) 8GB(16GB)
メモリースロット(空き) 4(2)/PC3-10600 DDR3 SDRAM
HDD/SSD容量 2TB(3.5インチ、回転速度7200rpm)/80GB(2.5インチ)
光学式ドライブ Blu-ray Discドライブ
(トレイ式/DVD±R/DVD±RW/DVD±R DL/DVD-RAM/CD-R/CD-RWの読み書きに対応)
ビデオチップ NVIDIA GeForce GTX460
ビデオメモリー 1GB
ディスプレー 23型ワイドLED液晶(3D対応)
解像度 1920×1080ドット
通信機能 Gigabit Ethernet
インターフェース USB 2.0×8、USB 3.0×2、eSATA×1、PS/2×2、DVI×2、ミニHDMI×1など
カードスロット 16in1メディア・カード・リーダー
テレビ機能
本体サイズ 幅180×奥行き408×高さ465mm
重量 約10kg
OS Windows 7 Home Premium 64bit版
Officeソフト
保証期間 1年間
価格 オープンプライス

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