テザリング接続時の実効速度は1~2Mbps
テザリング接続時に、ほかのデバイスではどのくらいの速度でデータ通信ができるのだろうか。「AQUOS PHONE SH-12C」と「htc EVO WiMAX ISW11HT」で実効速度をテストしてみた。
まずは、「AQUOS PHONE SH-12C」。「SPEEDTEST.NET」を利用して端末の接続速度をチェック。ダウンロード速度(下り)は3Mbps前後、アップロード速度(上り)は1.9Mbps前後だった。
iPadで「Speedtest X HD」というアプリを利用して、テザリングの接続速度を計測してみると、結果は下りが2.1Mbps、上りが1.2Mbps前後だった。約3~4割の速度低下と上々だ。これだけ速度が出ていれば、ウェブ閲覧は快適だし、大きな添付ファイルやクラウドアプリの利用も問題ない。
次に、「htc EVO WiMAX ISW11HT」をチェック。まずは、WiMAXで接続し、モバイル通信を切る。この状態で計測したところ、端末単体は、上り下り共に1Mbps前後、テザリング接続では下り0.6~1Mbps、上り0.5Mbps前後という結果になった。下り最大40Mbpsを謳う割には遅い。
そもそも、WiMAXが五反田と大崎の屋内でどちらも圏外のため、開けた公園でテストしている。WiMAXのアンテナが2~3本だからいけないのかと、スマートフォンを持ってうろつき回り、駅近くで4本立つところでもテストしてみた。しかし、結果は変わらず。大崎駅周辺は、WiMAX内蔵PCやWiMAXモバイルルーターでは10Mbps近く出るので、基地局の問題ではない。auの秋モデルにWi-Fiを搭載した機種がまとめて登場するとのことなのでブラッシュアップを期待したい。逆に、WiMAXをオフにして、3G通信で計測しても上り下りともに1Mbps前後。テザリング接続ではWiMAXと同程度の結果になった。
筆者はNTTドコモ回線のモバイルルーター「DWR-PG」を所有しているので、同じ場所で比較してみた。結果は下りが2.4Mbps前後、上りが0.4Mbps前後だった。ちなみに、自宅の光回線+無線LANに接続した場合は下りが18Mbps、上りが4Mbpsと高速だった。
(次ページへ続く)
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