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クライアントのバックアップやセキュリティ監視なども搭載

今度はクラウド対応!Windows SBS 2011 Essentials登場

2011年05月27日 06時00分更新

文● 金子拓郎/ネットワークマガジン編集部

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 5月26日、日本マイクロソフトは中小企業向けのWindows Serverシリーズの最新版「Windows Small Business Server 2011 Essentials 日本語版」を発表した。同日より、パートナー各社のハードウェア、アプリケーションおよび導入/保守サービスなどが順次提供される。

クラウド連携など大きく変わった「Windows Small Business Server 2011 Essentials 日本語版」

 Windows Small Business Serverは、Windows ServerにExchange ServerやSQL Serverなどのサーバーアプリ系ションをセットにしたソフトウェア。導入のためのウィザード、OSとサーバーアプリの両方に対応した専用の「CAL(Client Access License)」などが用意されるのが特徴だった。

 Windows Server 2008 R2をベースとするWindows Small Business Server 2011では、Exchange Server 2010とSharePoint 2010を搭載する上位エディション「Windows Small Business Server 2011 Standard」、さらに「SQL Server 2008 R2」が利用可能となる「Premium add-on」も用意される。

 一方、今回発表されたWindows Small Business Server 2011 Essentialsは、これまでとは大きく変わった構成となっている。最大の特徴は、サーバーアプリケーションを搭載しないことだ。その代わりに、クライアントPCの自動バックアップ、セキュリティやアップデートの更新状態を監視する機能などを搭載。さらに、日常的な作業項目を集約した「ダッシュボード」も提供されており、社内PCの管理に適したサーバーOSになっている。

クライアントPC用モジュールも用意される

 また、クラウド連携も新たな特徴だ。これは、2011年中に開始予定のクラウドサービス「Office 365」が搭載する、

  1. Office Web App(OfficeスイートのWeb版)
  2. Exchange Online(メッセージング)
  3. SharePoint Online(グループウェア)
  4. Lync Online(リアルタイムコミュニケーション)

などと連携できるというもの。

 Windows Small Business Server 2011 EssentialsのActive Directoryにログオンすれば、Office 365にも自動的にログオンできる「シングルサインオン」の機能も用意されており、ユーザーはオンプレミス/クラウドを意識することなく、アプリケーションやサービスを使えるようになる。

 Windows Small Business Server 2011 Essentialsの利用にCALは不要だが、ユーザー/デバイス数が最大25までという制限がある。

Windows Small Business Server 2011 Essentials 対応表明パートナー企業

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