Sandy Bridge搭載でメインになりうる、長時間駆動ノート導入のススメ
LIFEBOOK SH76/CNと省電力時代を生き抜く (7/7)
2011年04月29日 12時00分更新
増設バッテリーで1日使える、停電時にも役立つ味方
デフォルトで無線LANを使い続けた場合には5時間2分「昼間バッテリー運用」に必要な8時間の駆動には届かなかったが、省電力モードと有線LANを使うことで8時間23分と十分に対応できることが分かった。
本機には、別売の増設バッテリーも用意されているため、これを使えば無線LANを使用していても8時間越えの利用が可能となる。バッテリーの持ちに関しては非常に優秀だ。
厳しい現実ではあるが、ここ数年間は東日本地域の電力は不足するとみられており、個人でも急な停電に備えられるという点は、重要になってくるだろう。電力ピークの回避はもちろんだが、停電時にも仕事を続けられ、情報源にもなりうるという点でノートパソコンの導入は極めて有効だ。
また、UQ WiMAXを使うことで、コストを抑えつつ快適で高速なモバイル通信を行うことができるのも検証でわかった。モバイル回線の基地局は停電時などでもバッテリー駆動している場合が多いので、自宅のブロードバンド回線とは別に確保しておくといい。
さらに、指紋認証やHDDのクラッシュ防止機能といったPCを安全に使うための工夫も随所に見られて非常に完成度の高いPCと言える。通常WEB価格は16万円台と、今のPC相場を考えるとやや高めだが、実は試用機のスペック構成をWEB MARTで組むと各種割引キャンペーンが適用され、3万円以上も安く購入することができる。(2011年4月28日現在、最新価格はWEB MARTでチェック!)
LIFEBOOK SH76/CNの価格と仕様は
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【シバタの視点】切実になった、節電の取り組み
3月11日を境に、日本の社会は大きく変化した。
震災の発生とそれに起因した原発問題、電力不足による計画停電の実施……。今まで「電力不足」と言えば、夏場の一時期に限った話。しかも実際に停電が起こることはなかった。さらに「節電」といえば、二酸化炭素の排出を抑制するなど、環境対策と捉えられており、実際に電気が止まる可能性を考えてきた企業は、ほぼ皆無だったのではないだろうか?
しかしこの何週間かの間で「節電」の持つ言葉の意味はガラリと変わってしまった。
これから夏場にかけて東日本地域では「いかに節電をするか」が、特に重要になってくる。企業の生産活動を阻害することなく、停電を回避することが課題だ。
「節電」はもはや「環境負荷のためにやった方がよい」からというものではない。東日本地域の経済と国民の生活を守るための「最重要課題」と言える。
そういう意味で、富士通のLIFEBOOX SH76/Nは、仕事を止めず、社会に貢献できる実用性の高い1台になると想像できる。