Sandy Bridge搭載でメインになりうる、長時間駆動ノート導入のススメ
LIFEBOOK SH76/CNと省電力時代を生き抜く (3/7)
2011年04月29日 12時00分更新
モバイルの肝を押さえた「LIFEBOOK SH76/CN」
さてLIFEBOOK SH76/CNは、2011年1月発表の13.3型ワイド液晶搭載モバイルノートだ。
外観の雰囲気には大きな変化はないが、キーボード上にある「ワンタッチボタン」が大きくなり押しやすくなったほか、左右のインターフェースの配置もやや異なっている。
HDMI端子に加え、USB 3.0も搭載した。ノートとしては十分なインターフェースと言えるだろう
左側には、ACアダプターの接続コネクター、排気孔、USB3.0コネクター、USB2.0コネクター、HDMI、ライン入力、ヘッドホン入力と並ぶ。USB 2.0は電源オフ時でもUSB機器の充電に対応する。スマートフォンや携帯電話の充電器が考慮されていて使いやすい。
電源をオフにした状態でもUSB経由で充電できる
電源オフ時のUSB充電設定は専用のユーティリティで変更できる。ACアダプター利用時とバッテリー駆動時で充電するか否か使い分けることができる。
光学式ドライブは着脱式。ExpressCardや有線LANなども装備している
左側には、ExpressCard/34とExpressCard/54に対応した、ExpressCard スロットと、光学ドライブや追加バッテリーを搭載できるモバイルマルチベイ、USB 2.0コネクター、有線LANコネクター、盗難防止用ロックの取り付け穴がある。右側にもUSBコネクターがあるため、マウスやテンキーを接続するのに便利だ。
前方には、SDカードスロットと無線LANのON/OFFスイッチがある。SDカードスロットはSDXCに対応しており、互換性を考慮しなくてもどんなSDカードでも使える。デジカメやビデオカムで撮影したデータを取り込むときに便利だ。
背面にはアナログRGB出力端子を装備している。ケーブルが太いので取り回しにくいが、背面にあれば接続しやすいだろう
後方はシンプルでアナログRGBの出力端子のみだ。左側にHDMI出力があるが、未だに企業ではアナログRGB入力しかないプロジェクターが使われているところも多く、外出先などでプレゼンするときはあると安心だ。
フルサイズのキーボードはとてもしっかりしていて打ちやすい
キーボートのピッチは19ミリ。人の指と比較しても左右の幅がちょうどフィットしているのが分かる。後述でも解説するが、電車の中で本機を使って原稿を執筆したが、6時間ほどキーボードを使っていても、使いにくさや打ちにくさは全く感じることはなく、快適に使うことができた。キーストロークは約2.7ミリ。最近のノートでは深い方だ。そのため、キーを押したときのリアクションが強いキーボードが好きなユーザーなら気に入るだろう。
パームレストにはテクスチャーがあしらわれており、長時間使っても汗や脂でべとつかない
パームレスト部分は凹凸のあるドット模様となっている。触ったときの感触がサラリとしていて、手を置いたときに指紋がついたり、汗や脂でべとつかないように配慮がされている。この表面仕上げはなかなか好感が持てる。天板はピアノのように光沢のあるブラック仕上げだが、指紋がついて気になるので、個人的にはいっそのこと天板もこのパームレストと同じ仕上げで良いのではないかと思う。ビジネスノートの場合は指紋など汚れが目立つと客先からあまり良い印象を持たれないので、指紋や汚れがつきにくい方が実用性に優れていると言えるだろう。
指紋センサーはログオンなどに便利。感度も高く快適だ
Windowsのログオンを指紋認証でできる指紋センサーを搭載。指をスライドさせるだけでログオンでき、パスワード入力の手間が無いのは嬉しいところだ。さらにパスワードの場合は、文字数が少ないと指の動きで見破られてしまうこともあるので、複製が困難な指紋での認証はセキュリティを向上してくれる。不特定多数の出入りが多い職場などでは必須の機能と言えるだろう。
スクロールパッドはこの機種の特徴とも言えるインターフェース
ブラウザなどのスクロールには、スクロールパッドが用意されており、円形の部分を指で時計回りに回すと下の方に、反時計回りに回すと上方にスクロールすることができる。
見逃しがちだが、本体だけでなくバッテリー部分にも滑り止めのテクスチャーが付いているのは富士通ならではの配慮。実は底面だけでなく背面にもゴム脚が用意されており、机で縦に立てかけておいたり、カバンに収納する際などにも役立つ。細部まで手を抜いていない印象だ
バッテリーの表面には、細かい突起が無数にあり、持ち歩くときに指が滑らないようになっている。このように使うユーザーに配慮した細かい部分のディテールはさすが富士通といったところだろう。
Plugfree NETWORKは、ネットワーク接続を切り替えるのに便利なユーティリティー
ビジネスでの利用に便利なソフト「Plugfree NETWORK」。1クリックでネットワークの設定を切り替えてくれる。企業ではIPアドレスを固定にしていたり、プロキシやDNSの設定が独特なものがあるが、これに記憶させておけば、いちいち設定しなおす必要がない。出張が多いビジネスマンなら自社拠点ごとの設定や自宅作業時の設定をそれぞれ設定しておくとよい。筆者が会社員の時代に一番「役に立った」と思ったソフトウェアはこの機能のものだ。
意外に役立つのが電子辞書ソフト。英和・和英・広辞苑と20種類以上のコンテンツを装備している。地下鉄などの移動中などではネットが利用できない場合も多いので、ローカルにこうしたソフトが入っていると便利
社会人であれば、電子辞書を持ち歩いていることもあるだろう。また、辞書ソフトや辞書サイトを利用しているというケースも見受けられる。本機の場合は、プリインストールで広辞苑や英和、和英といった全20種の辞書・辞典コンテンツが入っているため、新たに購入する必要がなく、オフラインでも使える。ちょっとした単語の意味を調べるのに非常に便利だ。また、デスクトップに電子辞書ガジェットがあるので、そこに調べたい語句を入れるだけでインストールされている辞書から横串で意味を調べてくれる。本機はハード、ソフト共に細かいところまでビジネスマンのことを考えて作られているのが実感できる。
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