2010年6月に策定された、Blu-rayディスクの新規格「BDXL」に対応したパソコン向けのドライブ製品が登場してきた。BDXLは3層100GBの「BD-R/RE TL」と4層128GBの「BD-R QL」のメディアが規格化されており、すでにBDXL対応のHDDレコーダー(DVR)も販売されている(関連記事)。今回は大容量のBDXLメディアにデータをバックアップする技を紹介しよう。
やっぱり重要データは
光学メディアにバックアップしたい
HDDの大容量化と低価格化が進み、今では2TBや3TBの容量が簡単に手に入るようになった。しかし、そこで困るのがバックアップだ。4.7GBしか記録できないDVD-Rでは何百枚も必要になり、まったく現実的ではない。
BD-Rが登場してからは、1枚に25~50GBの容量をバックアップできるようになったおかげで、一時は重宝していた。しかしHDDの大容量化や周辺機器の高性能化とともに、扱うデータ量は増加する一方だ。とてもクラウドにアップロードできる容量ではなく、同容量のHDDにバックアップするか、RAID 1やRAID 5のNASなどを構築する必要があった(関連記事2)。
しかし、バックアップメディアとしてのHDDは、いささか心許ない。動く機械部品が多いので故障しやすいし、衝撃に弱いのでポータブルタイプでもない限り、バッグの中に気軽に入れて持ち出すというわけにはいかない。やはり永久保存版のデータは、光学メディアに記録して残しておきたいところだ。
BDXLは最大128GBまでをサポートする新規格で、現時点では3層100GBのBD-Rメディアが発売されている。100GBといえば、4.7GBのDVD-Rの21枚分にもなる。1000万画素のデジカメ写真(約4MB)なら約2万5000枚、1本50MBのフラッシュビデオなら約2000本も記録できる。BDXL対応DVRなら、地上デジタル放送のDRモード(最大約17Mbps)でも約12時間分の録画が可能だ。
今回利用するのは、アイ・オー・データ機器から発売されたばかりのポータブル型ブルーレイドライブ「BRP-U6X」(価格 2万2100円)。BDXLをサポートするUSB2.0接続の外付けドライブで、BD-R 3層/4層の記録速度は4倍速、BD-RE 3層は2倍速となる。

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