新CPUでUIも速くリッチに
新プロセッサーCEVOにより、ユーザーインターフェースのレスポンスも高速化された。例えば、リモコンの「番組表」ボタンを押してから全画面表示の番組表が表示されるまで、わずか0.3秒という高速表示が可能となっている。また、各種機能にアクセスするメニューは、グラフィカルなアニメーションで表示される「レグザメニュー」となり、見栄えだけでなく使いやすさも向上した。
ネットワーク経由でのコンテンツ視聴については、従来からある「アクトビラ」や「ひかりTV」などに加えて、新たにYouTubeの表示にも対応している。
録画関連の機能もさらに強化。USB HDDやLAN経由のNASに録画できるのは従来どおりだが、Z2ではテレビチューナーを3基内蔵したことにより、2番組を同時録画しながら、さらに別チャンネルの番組を視聴するという「地デジ見ながらW録」機能を搭載。さらに同時録画中の2番組に対して、自動でチャプター分割を行なう「Wマジックチャプター」も導入された(従来は1番組のみ)。
レグザAppsコネクトも拡充
AndroidやWindows/Mac版も
2010年からREGZAが力を入れているスマートフォン連携機能「レグザAppsコネクト」も、Z2シリーズに合わせて拡充される。現在はiPhone用アプリのみが公開されているが、Android版とWindows版、Mac OS版も5月上旬から無償配布の予定という。
機能面でも、現在の番組表をスマートフォン上で表示して、見たい番組をテレビで視聴する「RZ現在番組」や、レグザブルーレイに録画された番組をスマートフォン上で選択し、テレビに表示する「RZ見るナビ」といった機能が導入される。
面白い新機能としては、「RZアートリモコン」という機能がある。スマートフォン上の仮想リモコンでテレビを操作するものだが、パッと見はリモコンには見えないイラストの上に、仮想ボタンを配置して操作するというものだ。絵柄のパターンは10種類程度用意されるとのことで、好みやその日の気分にあった絵柄で操作するというのも楽しそうだ。
また、Z2シリーズが搭載する機能ではないが、アプリ連携の一環として「【AR家電】未来のカタログ」というAndroid用アプリも提供予定だ。これは、テレビを購入する前に、自分の家での設置イメージを確認できるというアプリ。カタログやプリントアウトしたARマーカーの紙を、テレビを置きたい場所に置いて、アプリを起動してスマートフォンのカメラで覗くと、Z2シリーズを実際に置いたようなイメージが画面上で確認できる。「自分の部屋に置くテレビの、適当なサイズがわからない」という人には便利な機能だ。
ハイエンドモデルの新しいREGZAとして、申し分のない機能を盛り込んだZ2シリーズは、テレビの機能にこだわるユーザーの期待に応える製品となりそうだ。