
ほとんど寝ていないにも関わらず、富士スピードウェイに容赦なく朝がやってきた
グレッグ・レモンに憧れ、そして自転車部でもないのに京都の山中を「この上り坂はチマ・コッピに繋がっているんだ」(ちなみに周囲は見渡す限りの杉林)とワケワカランことを言いながら、ロードバイクを乗り回していた高校時代は、もはや記憶が怪しい大昔。
当時から30kg以上の増量を果たし、今や100メートルくらいの坂を自転車で登るだけでも、完全に息が切れてしまうワタシではありますが、なんというか数合わせ的に「スーパーママチャリグランプリ」への出場を言い渡されたわけです。
縁起が悪いスタートとなった
自分の「ママチャリGP」
まずは情報収集と、2年前に出場した周囲の人たちに話を聞いたところ、一様に表情を曇らせて「とにかく寒かった」とだけ言い出す始末(関連記事)。寒がりではないというか、むしろかなりの汗っかきのワタシも、こりゃ防寒はしっかりしなきゃと、大会前日の夕方、某ファストファッションのお店に「ヒート●ック」を自転車で買いに行って(ついでに飯食って)、30分ほどして戻ってきたら、10年モノのオンボロ愛車がイタズラされて、タイヤの空気が抜かれてました……なんというか幸先悪すぎだ。
さてASCII.jp編集部員の計8名は2台の車に分乗し、前日深夜に富士スピードウェイへと向かったわけだが、ワタシが乗った2号車の様子がどうにもおかしい。というのも、今回のママチャリGPに前向きな姿勢で臨んだメンバーがちょうど1号車にまとめて乗車し、2号車はそうでないメンバーが集まってしまったのだ。
ネガティブな空気というのは、すぐにその集団を汚染するモノである。「われわれはなぜママチャリGPに出場しようとしているのか」「そもそもなぜこの車に乗っているのか」といった、根源的な問いをループさせているうちにあっさりと未明の富士スピードウェイに到着。
なにはともあれ今のうちに車内で仮眠しようかと思ったものの、究極の夜型であるASCII.jp編集部員にとっては、実はここからがいつもの活動時間帯ということで、モンハンをプレイする奴が現われるは、無駄に駐車場周辺を自転車で試走するわで、結局ほぼ徹夜状態で朝を迎えたのだった。

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