ちょっと宣伝で恐縮なのだが、実は先日(2010年12月18日)、「 古地図とめぐる東京歴史探訪」(ソフトバンク新書)を出版させていただいた。春に出した「東京古道散歩」(中経の文庫)に続く東京歴史散歩本第2弾。よろしくお願いします。
この本は、もともと都内を自転車で走り回っては、趣味であれこれ調べてたのが編集者の目に止まったのが発端だが、本にするとなるといい加減なことは書けないので、取り上げるべき場所を一からちゃんと巡り、写真を撮ったり調べ直したりしていたのだ。
そうして古い土地を散策しているとありがたい副産物が付いてくる。猫である。
ちょくちょく猫を見かけるのだ。猫を見つけたらもう我慢は不可能。本来の目的はどっかいっちゃって、猫撮影モードである。
そんな写真を集めてみた。
まずは北区の飛鳥山公園。江戸時代から桜の名所として有名だけど、古代の遺跡も眠る古い土地。広くて古い公園へ行くと、そこに住み着いてる猫がふらりと顔を出すことがある。この人間馴れした猫は、腰をぼりぼり掻かれて身動きがとれないのだった。
飛鳥山から自転車で湯島へ。湯島も古い土地で、平安時代の文献にその名が登場する。夕方、湯島近くの池之端で猫が集まってくるシーンに遭遇。晩ご飯の時間だったのだろう。
ぐっとしゃがんで縦位置で。夕方ならではの青っぽさを残してみた。
2010年夏、弥生二丁目遺跡(弥生式土器が発見されたと思われる場所で、東大工学部の構内にある)を訪れたのち、不忍池方面に下った住宅街で人なつこい猫に遭遇。
猫をよく見かける場所ではあるが、なにしろ猛暑の真っ昼間。どの猫も日陰でぐったりしている……と思いきや、この1匹だけはふらふらと熱いアスファルトの上を歩いてたのである。しゃがんだらすすっと寄ってきてくれた。
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