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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第181回

東京の遺跡巡りで出会った猫たち

2010年12月24日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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芝丸山や多摩川台古墳群の“古墳猫”

この猫、古墳の上からとことこと脇目もふらず降りてきたが、さすがに警戒心が強く、近寄らせてくれない。なので、遠くから望遠で(2010年3月 パナソニック DMC-GH1)

この猫、古墳の上からとことこと脇目もふらず降りてきたが、さすがに警戒心が強く、近寄らせてくれない。なので、遠くから望遠で(2010年3月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

 東京タワー・増上寺の近くの芝公園に残る「芝丸山古墳」。あんな都心部に前方後円墳が残っているというだけでおもしろい。保存された遺跡は、猫にとって格好の場所(前ページの冒頭写真)。何匹かすみついているようだ。いわば“古墳猫”。

 観察していたら、古墳の横に鎮座する稲荷の階段をとことこと下りてきた。

青い台の上にちょこんと座る白黒猫。荒波に揉まれながら強く生きてます、と顔に書いてあった(2009年12月 パナソニック LUMIX DMC-GH1

青い台の上にちょこんと座る白黒猫。荒波に揉まれながら強く生きてます、と顔に書いてあった(2009年12月 パナソニック LUMIX DMC-GH1)

 場所は変わって大田区。新田神社は南北朝時代に多摩川を渡る「矢口渡し」で暗殺された新田義興公を祀る神社。

 当時の多摩川はこの神社の裏手を流れていたという。その向かいの公園で猫を発見。じーっと見つめ合った後、近づこうとこちらが動くと、びっくりして神社の中へ逃げていったのだった。

青い屋根と猫がよく似合う。瓦屋根の上を自在に歩き回る猫はかっこいい(2010年10月 ソニー NEX-5)

青い屋根と猫がよく似合う。瓦屋根の上を自在に歩き回る猫はかっこいい(2010年10月 ソニー NEX-5)

 続いては同じ多摩川近郊でも田園調布近くの台地の上。ここには「多摩川台古墳群」といわれるほど5~7世紀の古墳が多く残っている。そんな古墳たちを求めて散策していると、塀の上にちょこんと猫が乗っていた。

 カメラを構えると、ぷいって背中を向ける。器用に屋根に飛び乗り去っていく刹那、こちらを振り返った瞬間を見計らって撮ってみた。

 猫が多くたむろしているいわゆる「猫だまり」を狙って遊びに行くのもいいが、なんてことのない路地を散策して偶然出会う猫も、街歩きについてくるボーナスみたいなもの。出会いの基本はやはり散策だ。

 特に冬は猫が日だまりで昼寝している確率高し。大掃除をさぼって散歩に出かけるもよし、である。

 ではみなさまよいお年を。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2011年1月14日掲載予定



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