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UIを一新! 「一太郎2011 創」と「ATOK 2011」が発表

2010年12月07日 19時26分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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文体や誤入力のクセ検出、RSSの活用
さらに賢くなった「ATOK 2011」

ATOK 2011 for Windows(ベーシック)

ATOK 2011 for Windows(ベーシック)

 日本語入力システム「ATOK」の最新版となる「ATOK 2011」では、ユーザーの文体やクセを検出して変換精度向上に生かしたり、RSSを利用して推測候補を取り込むといった新機能が搭載されている。

 「スマートモードチェンジ」と呼ばれる文体検出機能では、例えば人名の入力が続いている場合には、次の候補にも人名を優先するといった仕組みで、適切な候補提示を可能にするという。クセの学習機能では、例えば「パソコン」と入力しようとして「ぱsこん」と打ってしまうなど、頻出しやすい打鍵ミスを認識して、自動で正しい候補に補正するようになった。

「スマートモードチェンジ」の概念

「スマートモードチェンジ」の概念。名前を連続して入力していると判断した場合、候補に名前を優先する。ほかの候補を選ぶと、通常のモードに切り替わる

モードチェンジの実例

モードチェンジの実例。切り替わりを確認できるほか、手動で元に戻すことも可能

クセの学習機能

クセの学習機能の概念。1度正確に入力した語句であれば、誤入力しても自動で補正して正しい候補を提示する

 不特定多数の人々が育てた変換辞書をインターネットから取り込むことで、トレンドなキーワードへの対応を強化している日本語入力システムが最近では増えている。それに対してATOK 2011では、RSSからキーワードを抽出して推測候補に登録するといった機能「おまかせキーワードチャージャー」を搭載した。

おまかせキーワードチャージャー

おまかせキーワードチャージャーでは、登録したRSSからキーワードを自動で抽出する

RSSの登録画面

おまかせキーワードチャージャーで使うRSSの登録画面。対象のRSSのURLを指定する必要がある

 ユーザーがあらかじめ受信するRSSをATOK側に登録しておくと、受信したRSSを解析してキーワードを抽出。それを推測候補に自動で登録する。これにより、ユーザー自身が関心を持っている可能性の高いキーワードが、変換候補に出てくるようになる。単にインターネットユーザーの力を借りて最新キーワードを辞書に増やすのではなく、ユーザーごとに異なるキーワードを辞書に取り込むという、今までにない機能の搭載は非常に興味深い。

 また、複数のATOKの環境を、IDisk経由で同期する機能が「ATOK Sync アドバンス」として強化。辞書の情報から確定履歴、環境設定などすべての情報を同期できるようになった。ATOK 2011ユーザーであれば、12ヵ月間は無料で同機能を利用できる(定額制サービスのユーザーはサービス利用期間中無料)。ATOK自体は、同時使用でなければ1ユーザーで複数台のパソコンに導入することも可能なので、1本のATOKを会社と自宅で使いながら、その環境もATOK Sync アドバンスで同期する、といった使い方が可能となる。

ATOK Sync アドバンス

「ATOK Sync アドバンス」は今後、スマートフォンとの連携なども実装されていく予定

 発売時点では、ATOK Sync アドバンスで同期できるのはWindows版のATOK 2011同士だけだが、今後はMac版の「ATOK for Mac」やAndroid用ATOK、さらにiPhone用の「ATOK Pad」などとの同期も実現する予定とのことだ。

敬語のお辞典

辞典と連携し、正しい敬語の用法と候補を示す機能も搭載

英和/和英辞典と連携

英和/和英辞典と連携し、候補提示とその意味表示が可能に

 対応OSはWindows 7/Vista SP1/XP SP3以降。価格は「ATOK 2011 for Windows(ベーシック)」の通常版が8400円。「スーパー大辞林」や「敬語のお辞典」、「ジーニアス英和/和英辞典」を同梱した「ATOK 2011 for Windows(プレミアム)」は、通常版が1万2600円。プレミアムに「広辞苑 第六版」や「角川類語新辞典」「ロングマン英英/英和辞典」を加えた「ATOK 2011 for Windows オールインワンパック」が、AAA優待版(登録ユーザー向け限定の優待版)で1万8900円。

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