ジャストシステムは8日、ワープロソフト「一太郎 2010」や表計算ソフト「三四郎 2010」、グラフィックソフト「花子2010」などを含む最新版オフィススイート「JUST Suite 2010」を発表した。発売は来年2月5日で、価格は2万6250円。一太郎 2010には最新版の日本語入力システム「ATOK 2010」を搭載する。
ATOK 2010では統計情報の洗練や文脈に応じた変換候補の表示などにより、変換精度を向上しているという。変換辞書には「歴女」「セカイカメラ」といった最新のネット用語も追加し、「ふたたび再会する」などの重ね言葉に対しては変換結果で「再会する」と正しい表記を表示するという指摘機能も備えた。
またシリーズ最上位製品の「ATOK 2010プレミアム」(価格は1万2000円。通常版は8000円)には、ウェブサーバーを使った「8ヵ国語翻訳変換」機能を備えた。入力した日本語への変換候補として、フランス語や中国語、韓国語などの8ヵ国語での翻訳結果を表示出来る。
発表会では同時に、今後のATOKが向かう「将来像」も明かした。それによればiPhoneやAndroidなどのケータイをはじめ、Chrome OSなど、マルチプラットフォームへの対応が挙げられている。
今後の目標としては、上記のようなウェブを使った翻訳機能などを通じた「ローカルとウェブの融合」を掲げた。またグーグルが7日に開始したIME「Google日本語入力」(関連記事)については「ウェルカム」とした上で、大手の参入によってIMEそのものへの関心の高まりを期待する姿勢を見せた。
