動作音はD3100のほうが気にならない
操作性については、ライブビューへの切替がKiss X4はボタンを押すだけなのに対し、D3100はレバー式ライブビュースイッチとなっており、このあたりの操作感の違いは個人の好みの範疇に入ると思う。
しかし、動画撮影への切替はKiss X4がモードダイヤルを動画撮影モードに切り替えなければならないのに対して、D3100ではライブビュースイッチの中央に動画撮影ボタンが配置されているので、スチール撮影から動画撮影へスムースに切り替えられる。そこは使いやすく感じるポイントだろう。
2つのカメラを同時に使用していて気になったのは動作音である。Kiss X4は動作音が少し甲高いため、街中で撮影しているとカメラの動作音(主にモーターとギヤ)が目立つ。
それに対してD3100は音が柔らかい。柔らかいと書くと分かりづらいかもしれないが、イメージ的にはKiss X4では金属のギヤが深く噛みこんだ状態で回っているのに対してD3100は少し隙間があり、そこに潤滑油がたっぷり注してあるような感じである。
さらにD3100には「静音撮影モード」というレリーズモードがある。この設定にしておくとシャッターの動作後、すぐにシャッターチャージのためのモーター動作が行なわれなくなる。その動作が行なわれるのはシャッターボタンから指を離したときとなる。
さらにピントが合ったときの電子音も鳴らなくなるようになっている。これはキャンデッドフォトなどをするとき被写体の注意を惹かないので便利だろう。
まだそれほど撮影していないD3100だが搭載されている新しいCMOSセンサーはかなり優秀なのではないかと感じている。正直、上位機種である「D300S」と比較するとこちらの方が高画質な感触である。
それは解像度が高いからと言うわけではなく、ダイナミックレンジや高感度時のノイズの出方のせいである。センサー単体の性能差ではなく映像エンジンも新しく「EXPEED2」に改められたのも関係しているのかもしれない。このあたりも次回以降確認していきたいと思う。
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