Mac mini de 家鯖 第5回

DNSの設定を確認する

ターミナルでDNSサーバーの設定をチェック

　Admin Serverを終了した後は、DNSを正しく設定できているか確認するため、ターミナルでいくつかのコマンドを実行してみよう。「アプリケーション」 - 「ユーティリティ」フォルダーにある「ネットワークユーティリティ」も使えるが、ここでは「dig」と「changeip」コマンドを利用する方法を紹介する。

　まずは「dig」コマンド。次の要領でコマンドを実行し、ローカルホスト（127.0.0.1）上で稼働するDNSサーバーを使い、Mac mini ServerのドメインのNSレコードを確認しよう。前述した筆者の環境の場合、以下のように実行結果が表示され、正常動作していることを確認できた。

$ dig @127.0.0.1 orz.private NS
;; ANSWER SECTION:
orz.private          10800 IN  NS  mymini.orz.private.
;; ADDITIONAL SECTION:
mymini.orz.private   10800 IN  A  192.168.12.2

　ホスト名が正しく設定されているかも確認しておこう。まずは「hostname」コマンドを実行し、Mac mini ServerのFQDNが正しく表示されたことを確認する。そのうえで、以下の要領で「changeip」コマンドを実行し、Current HostNameとDNS HostNameのFQDNが一致していれば、動作確認は完了だ。

$ hostname
mymini.orz.private
$ sudo changeip -checkhostname
Primary address     = 192.168.12.2
Current HostName    = mymini.orz.private
DNS HostName        = mymini.orz.private
The names match. There is nothing to change.
dirserv:success = "success"

「ネットワークユーティリティ」でも動作確認できるが、必ずdigとchangeipコマンドでもチェックしておくこと

筆者紹介──海上忍

　ITジャーナリスト・コラムニスト。アップル製品のほか、UNIX系OSやオープンソースソフトウェアを得意分野とする。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザーにして大のデジタルガジェット好き。近著には「改訂版 Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス」（技術評論社刊、Amazon.co.jpで見る）など。

■関連サイト

• Mac mini（Apple Store）
• アップルジャパン