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週刊 PC&周辺機器レビュー第68回

シニア向け「らくらくパソコン 3」はどこが楽々か?

2010年08月20日 12時00分更新

文● 池田圭一

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 目新しさを求めて次々とパソコンの新製品が投入される中で、「誰もが使いやすいパソコン」という方向性を見失わないでいるのが、富士通の「らくらくパソコン」シリーズ。この夏、新しくなった「FMV らくらくパソコン 3」(ESPRIMO FH/R3、以下FH/R3)では、どのような工夫がなされているのだろうか?

ESPRIMO FH/R3 「FMV らくらくパソコン 3」のデスクトップ型「ESPRIMO FH/R3」。やわらかいオフホワイトの本体で、「らくらくメニュー」を表示すると専用機のようにも見える

よけいな機能を排したシンプルな外観
らくらくキーボードが目立つ

 まずシリーズについて簡単に振り返ってみる。らくらくパソコンの原点になったのは、富士通パーソナルズが2003年に発売した「FMV-DESKPOWER L20C」からだ。17型液晶ディスプレー一体型のパソコンで、画面表示(文字やアイコンなど)を大きくするなど操作面での改良と、訪問サポートや電話サポートなどサービス面が拡充されていた。

 富士通本体での「らくらくパソコン」は、2008年の製品「FMV-BIBLO NF/BR」から始まる。一般向けノートパソコンをベースとしているのは同様だが、色分けされて文字刻印を大きく見やすくした「らくらくキーボード」を採用するなどハードウェアにも改良点が見られる。また、独自のメニュー画面なども搭載するようになった。

 2009年秋には、20型ワイドディスプレー一体型デスクトップの「FMV-DESKPOWER F/ER」と、15.6型ワイドディスプレー搭載のノート「FMV-BIBLO NF/ER」を発売。どちらも、画面に指で触れて操作を行なうタッチパネル(Windows 7のWindowsタッチに対応)の採用を大きくアピールしていた。

標準添付の「らくらくキーボード」
標準添付の「らくらくキーボード」。母音が薄青、子音が白と色分けされ、文字も大きめに刻印されている

 今回評価するFH/R3は、2009年秋モデルのF/ERの改良型である。1600×900ドット表示の20型ワイド液晶ディスプレー一体型デスクトップで、曲面を取り入れた全体的にやわらかいデザインと、けれんみのないホワイトカラー、いたってスタンダードな外観をしている。

本体両側面。一時的に利用するコネクター類は左側面に装備。USB×2の下にあるダイレクトメモリースロットは、デジカメで撮った写真の自動アルバム取り込みに対応する。右側面にはDVDスーパーマルチドライブを装備。本体は上方20度、下方5度程度のチルトが可能

 スペースの限られる一体型のため、接続コネクターなどは各面に分散している。左側面にはUSB×2、ダイレクトメモリースロットなどがあり、右側面には光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)とUSB、背面下部には電源コネクター、キーボードコネクター(なんとPS/2!)、1000BASE-T LAN、USB×2がある。

本体背面 本体背面。電源コネクターを左に、USBやキーボード、LANコネクターを右側に配する。スタンド下部はターンテーブルとなっており、ケーブルはスタンド部の穴を通して束ねられる

 本体質量が約10.9kgと重いため、一度設置してしまうと、ユーザーとして想定されるシニア層では持ち上げたり動かしたりするのが大変だと思われる。その代わり、スタンドは円形のターンテーブルとなっていて、軽く動かすだけで容易に左右に向きを変えられる。

本体前面下部にタッチセンサースイッチを装備 本体前面下部にタッチセンサースイッチを装備。センサー両脇の赤外線センサーに手を近づけると光る。キーボード上部にもメニュー呼び出しなどの操作ボタンが並ぶ

 本体の操作部分は、本体前面下部のタッチセンサー部分のみとなる。中央に電源スイッチがあり、その横に画面の明るさ調節ボタン、さらに右に光学ドライブトレイの取り出しボタンがある。タッチセンサーの感度も適切で使いやすいのだが、シニア向けということであれば、もっと目立つ位置に大きめなボタン類を装備してもよいように感じた。また本体カラーも一般向けモデルと同様に、赤や黒を選べるようにしてもよいだろう。

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