今年は暑い! 連日、むちゃくちゃな猛暑が続いているわけだが、その暑さに負けないくらいに夏のイベントもヒートアップしている。ASCII.jp的にコミケに続いて注目しておきたいのが、26日、渋谷C.C.Lemonホールにて開かれる「ニコニコ大会議2010夏 ~笑顔の力~」だ。
ニコ動というと、ネット経由で動画を楽しむコミュニティーサービスと思われがち。しかし、ここ2年ほどはリアルイベントにも力を入れている。
最近で言えば、7月に「ニコニコミュージカル」の具体的なプランを明らかにした。今年12月より堀江貴文氏も登場する3本の演劇を順次展開し、同時にネット中継を行なう予定だ。
そしてライブイベントのニコニコ大会議だ。元々はニコ動の製品発表会として2008年の夏に始まったものだったが、徐々にエンタテインメント性が強まってきて、昨年11月から今年2月にかけては、全国9ヵ所のライブハウスを回る「全国ツアー」を敢行し、大盛況に終わった。
この成功を受けて、来年2月まで12回(!)のニコニコ大会議が開催される。今まで無料だったイベントを有料化したこともあって客足が心配されたが、初回となる「ニコニコ大会議2010夏 ~笑顔のチカラ~」のチケットはすでに完売。あとは開催を待つばかりとなった。
一体、今回のイベントでニコ動は何を目指しているのか、見どころはどこなのか、リハーサル会場を直撃してプロデューサーの齋藤Pに話を聞いた。
ライブとしてお客さんに見せる価値がある
── 今回は12回もニコニコ大会議をやるわけですが、そもそもライブ主体のイベントで続けていこうと決まった理由は何だったんですか?
齋藤P 前回の全国ツアーは「ユーザーのパワーを見せる」というコンセプトを追加して回ってきたんですが、思いのほか評判がよかった。特にツアーファイナルとなったJCBホールの2日目は大成功でした(関連記事)。
そうしたことが評価され、ニコ動的に続けていこうよという話になって、今回につながっているわけです。当時は、ツアーを回りながら裏で出演者のブッキングや仕込みをしていたのでものすごく大変でしたけどね(笑)。
僕も当初からニコ動のファンとしてかなりの動画を見てきていますが、もはやボカロP(ボーカロイド曲の作り手)や歌い手の実力は、ライブとして広くお客さんに見せる価値のあるレベルに来ています。
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