内蔵、外付け、ルータータイプ
WiMAX子機ごとの違いを整理
WiMAX対応機器としては、パソコンに内蔵されたタイプのほかに、USB接続のWiMAXアダプターやモバイル無線LANルーターなどがある。パソコン内蔵タイプはデバイスをセットアップする手間が必要なく、パソコン単体で接続できるのがメリット。今回試用した「Let'snote S」は、インテルの「Centrino Advanced-N+WiMAX 6250」を内蔵してWiMAXを利用できる。インテルのウェブサイトではWiMAX 6250の通信速度は、最大下り最大20Mbps以上、上り最大6Mbpsと、控えめに記載されているのが面白い。無線LANと排他的に利用するのがやや面倒だ。
一方でUSBタイプのWiMAXアダプターは、つなぎ替えれば複数のパソコンで利用できるのが便利である。ノートパソコンを複数台持っていたり、WiMAX非搭載のノートを使っているユーザーに最適だ。シンセイコーポレーションの「MW-U2510 SS2」は、パソコンに端末を接続するだけで、ドライバーソフトと接続ソフトをインストールできるのが利点だ。Windows 7にも対応しているのがいい。WiMAX初期の製品では、Vistaまでのドライバーしか搭載しておらず、メーカーウェブサイトから別途ドライバーソフトをダウンロードしなければならないこともあるためだ。
WiMAX回線を利用できる無線LANルーターも登場している。アイ・オー・データ機器のWiMAXルーター「WMX-GW02A」は、別売りのUSBスティック型WiMAXアダプター「WMX-U01」を装着することで、無線LANルーターとして利用できる(バッテリーは搭載していない)。自宅で複数のデバイスを利用できるのがメリットだ。外出する際はUSBアダプターだけを持って、ノートパソコンと共に持ち出せばいい。
同日に同じ場所と機材で実効速度を計測したところ、MW-U2510 SS2が約8Mbps、Let'snote S内蔵が約7Mbpsだった。実のところWiMAXは、計測するタイミングにより速度が大幅にばらつく。この程度は誤差の範囲内と言っていいだろう。以前に、FOMAやauの3G通信機能を内蔵したパソコンを多数にテストした際、いずれもUSBアダプターより遅かったことから考えると、WiMAX内蔵パソコンの受信感度と通信速度は優秀なようだ。
WiMAXルーターのWMX-GW02AにWi-Fi経由接続した場合の速度は、5~6Mbpsとやや遅めだった。WMX-U01単体で計測したところ7Mbps程度は出ているので、IEEE 802.11gの無線通信を挟むことによる速度低下と思われる。とはいえ、前述のとおり5Mbpsも出ていれば、実用上は問題ない。
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