7月7日、マカフィーは同社のブログで、全世界で多くのユーザーを持つSNSサービス「Facebook」内における詐欺行為について、注意喚起を行なった。
内容は、だれでも簡単に副収入を得られるマニュアルを販売するというもの。Facebook内に、こうしたグループが作成され、参加したメンバーはマニュアル販売ページに誘導される。
マカフィーはこのように、詐欺行為に用いられているSNSのグループを多数発見している。その一例が下記の誘導先の詐欺サイトだ。
一見、わずか2.97ドルの登録料金を払うと、マニュアルを閲覧できるようになるとしている。しかし、利用規約には5日間の試用期間後に93.67ドルを支払うことと記載されており、気がつかずに同意すると毎月93.67ドルが請求されてしまうという。
さらに、解約するには、この詐欺を行なっている企業に問い合わせる必要があるとの記載もある。実際にマカフィーが複数ある顧客サービス部門の電話番号のうち、フランスにかけてみたがつながらなかったという。
こうした手法は詐欺の常とう手段だが、マカフィーでは「初期費用が安いので詐欺だと気づきにくい」としている。現に、「Drop The Internet Stacks of Money And Quit Your Job(インターネットに投資して、仕事を辞めよう)」というグループに参加してしまったメンバーは、約2週間で26万8000人にのぼる。
うっかり登録してしまったら、現地の法執行機関に問い合わせて、しかるべき措置をとり、こうした詐欺を食い止めてほしいと、ブログの閲覧者に協力をもとめて締めくくった。