スパム配信の流量は、ホスティング事業者「McColo」が閉鎖される以前の水準に、すでに戻っている(電子メール全体の約90%がスパムメール)。画像添付のスパムが急増しており、週間平均では最大21.9%にも上る。画像付きスパムの中には悪質で見分けにくいものもあるので、くれぐれも注意してほしい――米シマンテックは6月の月例スパムレポートで警告している。
自動車不況につけ込んだスパム!?
特に米国では大型自動車企業の不況が著しいが、そんな世情を反映して、利用者の心理につけ込んだスパムが登場している。「米政府からの救済資金がまだ支払われないため、特別に1000台限定で35%割引セールを実施する」といった内容で、添付画像はあたかもPDFファイルのように見える。
しかし、実態は単なるHTMLメールで、スパム配信者側は個人情報を記入・送信させるのが目的だ。HTMLメールを受信している場合でも、そのファイルが信頼できるものか、見た目とファイル形式が一致しているか。特に個人情報を直接記入する場合は、充分に確認してほしい。
Twitterで個人情報を詐取する手口も
日本でも最近「ホリエモン」登場(関連記事)で人気を集めているミニブログサービス“Twitter”がスパムに悪用される手口も増えている。「Twitter Guru Reveals All On Video(Twitter の神様がビデオのすべてを公開)」「Use Twitter to make money(Twitter で儲けよう)」といった甘い言葉には、くれぐれも注意しよう。