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アスキー総研所長 遠藤が体験!

3DパソコンFMV ESPRIMO FH550/3AMの4大機能を見た!

2010年06月30日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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BD 3Dだけじゃない!DVDも3D映像で楽しめる

 それではアスキー総研所長の遠藤に、FH550/3AMの3D映像機能の魅力を確かめてもらうとしよう。まず試したのは、既存の2D映像のDVDを3D映像にして表示する機能だ。

 FH550/3AMはBlu-rayディスクを使った3D映像フォーマット「Blu-ray 3D」(以下BD 3D)に対応し、BD 3Dの3D映像を楽しめる点が大きな魅力となっている。しかし、残念ながら現時点では、BD 3Dの映像ソフトはまだ少ない。そこで重要になるのが、既存DVDを3D映像化する機能というわけだ。なお、BSデジタル放送のBS11や、スカパーHD!で放映されている3Dテレビ放送には対応していない。

Fujitsu PowerDVD9 3D Player
BD 3DやDVDの3D映像化再生ができる「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」

 DVDの3D映像化は簡単。プレインストールされている「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」を使ってDVDを再生するだけだ(Windows Media Playerでの再生では3D映像にならない)。デフォルトでDVDの3D映像化機能が有効になっているので一切手間いらずだ。

PowerDVD9 3D Playerでの3D映像表示設定 FH550/3AMに入っている3D映像ファイルの例
PowerDVD9 3D Playerでの3D映像表示設定。デフォルトでDVD再生時に3D映像化が有効になっているので、特に変更する必要はなかった。パソコン内の3D映像ファイルを視聴する場合は、「3Dメディアファイル再生を使用」をチェックして、「動画レイアウト」を映像のタイプに合わせて変更するこちらはFH550/3AMに入っている3D映像ファイルの例。Windows Media Playerで再生すると、左目用映像と右目用映像が左右に分かれて収録されているのがわかる。PowerDVD9 3D Playerがこれを3D映像として表示する

遠藤チェック その①
DVDも3Dに! 思わぬ立体感に感嘆

 「僕は3Dにはちょっとうるさいよ」と、1980年代のテレビメーカー各社の「立体テレビ」開発についてのうんちくを披露しながら、メガネを付けてFH550/3AMの前に着席した遠藤。さっそくデモ映像を見てもらう。美しい風景の前を紙飛行機が飛ぶ映像を見て、「ほうほう! これは……」と目が釘付けに。3Dメガネを付けたり外したりしながら、映像の見え方の違いなどを確認している。

 「おおっ! これはすごい」と思わず声が上がったのが、水槽の中を映したデモ映像。岩や草が並ぶ中を泳ぐ魚の映像だが、3D映像化により増した奥行き感に思わず驚いたようだ。

3Dメガネを付け外しして映像の見え方の違いを確認 思わず声が上がった水槽の映像
まずはデモ映像を視聴し始めた遠藤。「これはこれは」と感心しながら、3Dメガネを付け外しして映像の見え方の違いを確認思わず声が上がった水槽の映像。水中の岩や草、その間を泳ぐ魚の奥行き表現に感嘆

 続いて市販のDVDタイトルを何本か鑑賞してみた。映画やアニメ、ドキュメンタリーといくつか揃えて試してみたところ、3D映像化の効果がはっきりするものとしないものがあるようだ。苦手なのは、画面全体が暗く、コントラストのはっきりしない映像。PowerDVD9 3D Playerは映像を自動解析してリアルタイムで3D化の処理を行なうが、暗くコントラストのない映像では判別しにくいようだ。3Dメガネを通して見ることで、画面が若干暗く見える点も影響している。

 一方、3D映像化の効果がはっきり体感できたのは、例えば車の走行シーン。社内の人物と車窓から見える背景が、はっきりと奥行きの異なる映像で表現される。その立体感は驚くほどだ。基本的に、動きの小さい背景の前で何かが動いているような映像では、大きな奥行き感が得られる。アクション映画などで効果を発揮しそうだ。

遠藤の評「映像に向き不向きはあるが、向いている映像では驚くような立体感が得られる。既存のDVDをリアルタイムに3D化するというのもスゴイ! BD 3Dへの期待が高まるね」


YouTubeのネット動画も3D映像で楽しめる!?

 次に、YouTubeで公開されているネット動画を3D映像で楽しむ機能を試してみた。遠藤も3D映像がネットで公開され始めていることは知らなかったようで、「YouTubeでもう公開されているの!?」と驚いている。

 YouTubeでの3D映像公開はまだ始まったばかりで、機能自体も完成されたものではない。当然ながら3D動画の投稿もまだ少ない(撮影環境がほとんどないんだから当たり前だ)。そんな中でも、映画の予告編やCMの3D動画の投稿が試験的に始められている。迫力の3D映像で話題となった映画「アバター」の3D版予告編も公開中だ。

YouTubeで「3D」をキーワードに検索してみた YouTubeで「3D」をキーワードに検索してみた状態。検索された映像全部が3Dというわけではないが、個人投稿のものも見受けられ、着実に増加している

 YouTubeで3D映像表示できる動画は、投稿時に3D動画であることを示すタグを設定された3D動画だけになる。3D動画をウェブブラウザー上で視聴しようとすると、動画右下のメニューに「3D」と目立つボタンがある。これをクリックすると、3D映像表示方式を選択するメニューが表示される。基本的にFH550/3AMで表示可能な3D動画は、表示方式に「Row interleave 1」か「Row interleave 2」を選べる動画だけになっている。

YouTubeで3D動画を再生した状態。「Row interleave 1」を選ぶとFH550/3AMでも3D映像で動画を表示できる

遠藤チェック その②
すでに3D映像は見るだけでなく配信する時代に!?

 さっそくYouTubeに投稿された3D映画の予告編を見始める遠藤。画面上での表示サイズは小さいものの、HD品質の3D映画の予告編はさすがに高品質。もともと3D映像として制作されている映像なので、立体感も抜群だ。

YouTubeの3D動画を視聴する遠藤
YouTubeの3D動画を視聴する遠藤。検索してみるとすでにたくさんの3D映像が投稿されていて驚かされる

 なにより驚かされるのは、すでに多数の3D映像が投稿されているところ。現状ではまだ実験的な投稿が主体だが、日本からの投稿も多数ある。撮影のためのカメラが手に入りやすくなれば、市販の映像ソフト以上に3D映像化が進みそうだ。

遠藤の評「すでにたくさんの3D映像がYouTubeで見られることには驚いた。3D映画の予告編だけでなくユーザー作成の動画が多数投稿されているのは、もう3D映像は見るだけのものじゃなく、自分で作ったり投稿したりする段階に入りつつある証明だね。FH550/3AMならそれをいち早く楽しめるのは嬉しいね」

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