タムロン独自の「VC」で望遠時の手ブレも防げる
AF18-270 Di IIは現在世界最大倍率15倍(原稿執筆時点)光学ズームレンズで、DXフォーマットのD300Sに装着した場合、27-405mm相当(35mmフィルム換算)の焦点距離を得ることができる。
広角からちょっとした超望遠レンズまでを一本にしてしまった感じだ。キットレンズのAF-S18-200に対して、望遠側で105mm相当のアドバンテージがある。望遠側がコレだけ長いと当然手ブレの心配が付きまとうが、タムロン独自の手ブレ補正機構「VC」(バイブレーション・コンペセーション)を搭載している。
AF-S18-200にも「VR」と呼ばれる手ブレ補正機構は搭載されている。当初AF-S18-200だけを使用していたときには自分の体があまり揺れないなと思うくらい効力を実感していたが、タムロンのVCはさらに体がまったく揺れていないような錯覚を覚えた。
どちらのレンズにもいえることだが、手ブレ補正機構が動き出すのはシャッターボタンを半押しした時点からで、その前と後で比べるとどちらもその効力に驚く。
レンズの全長は広角時では101mmなのだが、望遠端では約200mm(実測値)まで伸びてしまい、全長は倍ぐらいになる。伸ばしたときの重心位置もレンズ先端側になるのだが、レンズの重量自体がそれほどではない(550g)のでさほど撮りづらいと感じるほどではない。
それよりもズームリングを回していくと50mmの刻印を過ぎたあたりから100mmの刻印を過ぎるあたりまでに非常に操作の重い部分がある。AF-S18-200にも操作が重くなる部分は確かにあるが、あえて探さなければ感じない程度なので、その差は大きい。
このような部分は光学ズームの高倍率化を求めていくと我慢しなければならない部分なのだろう。
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