発言の効果を測定する
Twitterアカウントを運用していて気になるのは、自社の発言がどれだけのユーザーの目に止まり、TwitterからWebサイトへ移動したかでしょう。Twitter経由で自社のWebサイトを訪れたユーザーの数は着地サイト側に設置したアクセス解析ツールで調べられますが、HootSuiteの効果測定機能を利用するとより手軽です。
HootSuiteでは、「Shrink It」ボタンで生成した短縮URLと、bot機能を使って流した発言に含まれるURLのクリック数を確認できます。
効果測定機能は、画面左下にある「Launch」から「Status→Summary/Individual Message」で利用できます。
- Summary:
- 一定期間内でのトータルのクリック数やユーザーが利用しているクライアントなどのレポート
- Individual Message:
- 個々の発言の詳細なレポート
「Summary」では、24時間/1週間/1カ月/任意の期間でクリックされた数を確認できます。反応がよかった(クリック数が多かった)発言やユーザーの属性(国、利用しているクライアント)も一目で分かります。
たとえば上記の筆者の画面からは、6月1日に243回のクリックがあり、9割以上は日本国内からのアクセスであること、ダイレクトクリック、twitter.comのオフィシャルサイト、HootSuiteでのアクセスが多いことが分かります。
このレポートは、画面右側のボタンから印刷したり、CSV形式でダウンロードしたりできますから、社内の報告資料などにも活用できます。
「Individual Message」では、個々の発言の反応をチェックできます。たとえば上の画面のある発言では、発言の3日後に4クリックあったことが分かります。Twitterはリアルタイムな世界と言いますが、発言から3日経った後でもクリックされることがある、という意外な結果が得られました。
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HootSuiteにはTwitterをより便利に、効率的に利用できる機能が数多く用意されています。当然ながら、Twitterを企業で利用するときに大事なことは、お客様とどのようなコミュニケーションをとるかであり、ツールを使えばうまくいく、ただ情報を提供(つぶやく)すれば良い、というものではありません。しかし、ツールの活用は、Twitter上でのコミュニケーションを円滑にする助けにはなるはずです。HootSuiteを使って、Twitterをもっと積極的に活用しましょう。
著者:伊藤 学(いとう まなぶ)

STUDIO Freesia代表、Webコミュニケーター。Web制作会社を独立後、接客・サービス業経験を生かしてWebサイト制作だけでなく企画・プロデュース、コンサルタントとして活躍。Web活用に関する講師・執筆・講演も行ない、TwitterやUstreamなどの配信支援やUstreamerを集めての定期座談会を主催している。主な著書に「現場のプロから学ぶXHTML+CSS」(共著、毎日コミュニケーションズ刊)がある。
