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最新CPUを搭載し、24スレッドの同時実行が可能なワークステーション

デュアルXeon 5600番台の快感──HP Z600の実力検証

2010年05月19日 09時00分更新

文● 石井英男

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メンテナンス性が高く、堅牢な筐体

 HP Z600は、拡張性の高いタワー筐体を採用している。ハイエンドモデルのHP Z800 Workstationと筐体デザインは似ているが、HP Z800のサイズは20.3×52.5×44.4cm、標準構成時の重量は約21kgなのに対し、HP Z600のサイズは16.53×44×44.51cmで、標準構成時の重量は約16.9kgと、一回り小さく、重量も軽い。

HP Z600 Workstationの側面。サイドパネルは厚みがあり、高い剛性を誇る。表面にはヘアライン加工が施されており、高級感を演出。上部のノブを引き上げるだけで、取り外しが可能

 筐体上部にはハンドルが用意されており、移動も安全におこなえる。ハンドルも上部にはみ出さずに、箱型のフォームファクターに埋め込まれるようデザインされているので、ラックマウントにも邪魔にならない。サイドパネルには、ヘアライン加工が施されており、高級感を演出している。

サイドパネルを外したところ。上部のメモリー冷却ユニットの下にはメモリースロットがある。電源ユニットは最下段に配置されており、工具を使わずに交換が可能だ

 ドライバーなどの工具を使わずに、サイドパネルの取り外しや、HDDや光学ドライブの着脱が可能であり、メンテナンス性も優秀だ。

メモリー冷却ユニットや電源ユニットを外したところ。HDDや光学ドライブも工具を使わずに着脱できる

 HDDや電源ユニットなどは、スロットに差し込むだけで簡単に装着できるダイレクトコネクトを採用しており、ケーブルの差し替えは不要だ。サイドパネルは厚みがあり、剛性も高い。非常に良くできた筐体である。電源ユニットは特殊な形状で、容量は650Wである。80PLUS BRONZE認証を取得した効率の高い電源ユニットなので、省エネにも貢献する。

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