6コアのXeon 5600番台を搭載可能
日本HPから発売されている「HP Z600 Workstation」(以下、HP Z600)は、デュアルプロセッサー対応のミドルレンジワークステーションだ。
2009年4月に発表された初代HP Z600は、CPUとしてXeon 5500番台を搭載していた。Xeon 5500番台はクアッドコアのCPUだが、Hyper-Threadingテクノロジー(以下、HTテクノロジー)に対応しているため、HTテクノロジー有効時には、8スレッドの同時実行が可能である。
HP Z600は、最大2つのCPUを搭載可能なので、2CPU搭載時には16スレッドの同時実行が可能であった。2010年3月に、インテルはXeon 5500番台の後継としてXeon 5600番台を発表した。Xeon 5600番台はコアが2つ増えて6コアとなり、HTテクノロジー有効時には12スレッドの同時実行が可能だ。
HP Z600についても、2010年4月にXeon 5600番台を搭載したマイナーチェンジモデルが発表され、処理性能がさらに向上した。今回は、その新HP Z600(同社のWebサイトでは後期型と呼ばれている)を試用する機会を得たので、早速レビューしていきたい。