コピー&ペースト
ほかの文書やアプリケーションからコピー&ペーストする際に、ペーストした結果をあらかじめプレビューで確認できるようになった。例えば、Excelから表をコピーしてWordにペーストする場合、「書式を保ったままペースト」するのか、「テキストのみをペースト」するのかを、見た目で確認してから操作できる。
Windows Liveとの連携
ファイルを保存する際に、ファイル共有サービス「Windows Live SkyDrive」と連携して、直接クラウド上にファイルを保存することが可能となった。SkyDriveに保存する時点で、公開/非公開を設定できる。
スクリーンショットのキャプチャと挿入
各アプリケーションで、スクリーンショットを簡単にキャプチャして挿入できる機能が搭載された。画面入りの文書をWordやPowerPointで作成する場合に重宝する機能だ。
IME 2010の無償配布
Office 2010に付属する日本語入力システム「Microsoft IME 2010」は、パフォーマンスの向上や辞書アップデート機能などで変換能力が向上している。Office XP以降の正規ユーザーであれば、このIME 2010を無料で利用できるようになった。
旧バージョンのIMEでは変換能力の低さが話題となったこともあったが、それらとリプレースして無償で使えるところに、IME 2010の性能の高さと、それに対するマイクロソフトの自信が見える。
ハードウェア対応による機能向上
Office 2010では、DirectX 9を使ったGPUによる描画に対応している。これにより、テキスト表示がきれいになったり、拡大/縮小表示時のパフォーマンスが向上しているという。またマルチスレッドにも対応し、例えばExcelのピボットテーブルのデータ取得や並べ替え、フィルター処理などのパフォーマンスが向上する。巨大なデータの操作の際に効果を期待できそうだ。なおこれらの詳細は、本特集の別の回で解説する予定だ。
お詫びと訂正:掲載当初、Office 2010でのGPU使用に関して誤りがありました。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2010年5月19日)
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次回以降は、特に個人/SOHOユーザーに関係する、Home and Businessエディションの各アプリケーションについて、その新機能や変更点について解説しよう。
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