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タッチパットデバイスやHD対応製品を続々投入

HDへ全力投球!ポリコムが新製品見本市を開催

2010年04月22日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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4月21日、ポリコムジャパンは発表会を行ない、HD対応のビデオ会議端末ほか、カメラ、操作用のタッチパネルデバイス、管理ツール、多地点接続装置、デスクトップ製品まで2010年第2四半期で登場する幅広い新製品を紹介した。

H.264ハイプロファイルやタッチデバイスなど目白押し

 発表会の冒頭、新しく社長に就任した柏木街史氏がシンガポールのオフィスからビデオ会議システム経由で挨拶を行ない「不況のなか、出張費等のコスト削減を実現するビデオ会議システムは、顧客の高い期待を受けており、着実に成長を遂げている」とコメントした。

ポリコムジャパン代表取締役社長の柏木街史氏

ポリコム APAC(アジアパシフィック地域) ソリューションプロダクトマーケティングのジュン・シャオ氏

 続いてポリコム APACのソリューションプロダクトマーケティングのジュン・シャオ氏が新製品について説明した。製品は多岐におよぶが、おもに投資効果の最適化、会議品質の向上、UC対応の強化といった3つに焦点を当てているという。以下、製品の強化点と新製品について見ていきたい。

HD対応の強化

 TV会議用システムである「Polycom HDXシリーズ」の最新バージョンHDX 2.6では、全製品フルHDに対応し、基本機能も強化した。製品はHDX 6000/7000/8000/9000シリーズの4ラインアップで、一部の古い機種をのぞき、HDのビデオ(1080pやHD720p/60fpsなど)、「Polycom StereoSurround」ベースの高音質、Lost Packet Recovery(LPR)テクノロジーによる高品質な伝送をサポートする。

HDX 6000/7000/8000/9000の仕様で、黄色の部分はすでに実現されている

 また、DVDなどのコンテンツ共有や複数の映像入出力の追加、高品質なデュアルストリーム通信など従来オプションであった機能も基本パッケージに統合される。さらに「Polycom People On Content」の機能により、天気予報で利用されるように人物の背面にコンテンツ映像を合成し、単一のビデオストリームとして送信できる。

 さらにPolycom HDXシリーズでは、従来に比べて半分の帯域で高画質を伝送できるH.264ハイプロファイルのサポートも行なった。「スタンダードバージョンに比べるとハイプロファイルは、帯域を半分に削減できる。弊社は、この技術に唯一対応している。ユーザーは既存の帯域を使って、HDに移行できる」(シャオ氏)とのこと。通常のH.264であれば、1~2Mbpsが必要だったHDの遠隔会議が、512kbpsで済む。

帯域を半分に節約できるH.264ハイプロファイルの概要

 なお、ソフトウェアの機能強化のみならず、HD対応の新製品も以下のとおり続々と投入される。

CMA Desktop
2年前に発表されたデスクトップ用TV会議ソフトウェアの新版。新バージョンではHD映像の受信だけではなく、送信も可能になった。また、Windows 7に対応するほか、Mac版も新たに提供される。22kHzのG.719コーデックの音声サポート、複数のUSBカメラからの選択も可能になった
Polycom EagleEye Viewカメラ
光学ズーム、オートフォーカス/チルト/パンなどの機能を省き、低価格を実現したHD対応カメラ。逆さに設置して天井等に設置することも可能
HDX 6000 View Media Center
42インチのディスプレイ付きのビデオ会議システム。60ワットの音響システムを持つ。外部マイク等は不要で卓上モニタも付いているため、すぐに設置できる

タッチで操作ができる「Polycom Touch Control」

 Androidを搭載した7インチのタッチパネルデバイス「Polycom Touch Control」も披露された。従来のTV会議では煩雑なボタン操作が必要なリモコンを用いていたが、Polycom Touch Controlはタッチパネルでさまざまな会議機能を操作できる。USBポート経由でのコンテンツ共有が可能で、PoEにも対応する。2010年の第4四半期に提供される。

7インチのカラータッチパネルを備える「Polycom Touch Control」

UCとの連携で、ビデオ会議もすぐに参加可能

ビデオインフラの強化

 他社製品を含む統合管理を実現する「Polycom CMA(Converged Management Application)」、多地点のビデオ会議管理や負荷分散を行なう「Polycom DMA(Distributed Media Application)」、会議レコーディングを可能にするRSSも強化された。両者ともアプライアンス形態で提供されている。

 Polycom CMA 5.0では、カスタマイズ可能なユーザーインターフェイスで使用状況を監視し、問題点の識別、音声や映像の制御、参加者追加・削除も可能になる。使用状況の確認や投資対効果などのレポート作成も実現する。

 Polycom DMA 2.0では、多地点接続装置のRMXシリーズ等の空きポートを調べ、通話をインテリジェントにルーティング。帯域幅の節約や通話品質の向上を実現する。また、予約会議とオンデマンド会議の制御のほか、複数のRMXのカスケード接続もサポート。さらにH.323に加え、SIPをサポートしたことで、UC製品との連携も緊密になった。

マイクロソフトのUC製品と緊密に連携

 UCとの統合に関しては、POCN(Polycom Open Collaboration Network)というオープン戦略の下、IBMやアバイア、マイクロソフトなどとのUC製品との連携を図っている。今回、ビデオ会議システム製品において、Microsoft Office Communication Server 2007へのゲートウェイを介さないネイティブ接続を実現した。

 また、マイクロソフトのExchange Serverとの完全統合された「Polycom Conferencing for Outlook」を提供する。「Outlook上から音声やビデオの会議のスケジュールをチェックすることができる。単に操作が容易になるだけではなく、ビデオ会議の利用率を上げることが可能になる」(シャオ氏)。

Polycom Conferencing for Outlookの概要

 発表会の後半には、Polycom Touch ControlやH.264ハイプロファイル新製品の一部のデモも行なわれた。SDからHD化へ、リモコンからタッチパネルへ、そしてより高品質・高機能へと進むビデオ会議システム製品の流れが体感できるイベントであった。

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