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リニューアルしたカメラショーをチェック!

ソニーのコンパクト一眼も登場!「CP+ 2010」レポート

2010年03月12日 08時00分更新

文● 行正和義

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「PENTAX 645D」を投入したペンタックス

撮像素子自体はいわゆるフィルムの中判とは異なるのだが、ボディの存在感はまさしく中判機の「645D」。スケルトンモデル、カットモデル展示のほか、実機体験には長蛇の列が

撮像素子自体はいわゆるフィルムの中判とは異なるのだが、ボディの存在感はまさしく中判機の「645D」。スケルトンモデル、カットモデル展示のほか、実機体験には長蛇の列が

 目玉となったのはやはり、ペンタックス初の中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645D」。44×33mmの大型撮像素子と大径レンズシステムは、どちらかと言えばコンシューマー機というよりもプロユース機ではあるが、昨今のコンパクト一眼レフの流れとは明らかに異なるハイエンドモデルの登場に参加者の関心も高そうだ。

ボディカラーは100色から選べる「K-x」。最近のミラーレス一眼機ほどではないが、同社Kシリーズのコンパクトさは気軽に持ち歩きできる軽快な一眼レフとして人気だ

ボディカラーは100色から選べる「K-x」。最近のミラーレス一眼機ほどではないが、同社Kシリーズのコンパクトさは気軽に持ち歩きできる軽快な一眼レフとして人気だ

コンパクト機ではタフネスボディの「Optio W90」が面白い。耐水・耐衝撃に加えてユニークなのが超近接マクロの顕微鏡モードだが、レンズ周囲には3つのLEDが搭載され、マクロライトとして機能する

コンパクト機ではタフネスボディの「Optio W90」が面白い。耐水・耐衝撃に加えてユニークなのが超近接マクロの顕微鏡モードだが、レンズ周囲には3つのLEDが搭載され、マクロライトとして機能する

 そのほか、膨大なボディカラーリングを楽しめる一眼レフ機「K-x」やコンパクト機の新製品などを展示していた。


3D化の波にのる!? 富士フイルム

発売から半年以上が経つが、「W1」の3D撮影はやはりいい。実際に見てみないとその魅力はわかりにくいものだが、今後の3Dテレビなどにも期待したい。同社ブースでは他社の3Dテレビなどと組み合わせてのデモも行なっており、やはりメガネ使用タイプは圧倒的な立体感が得られる(同社のV1は裸眼で立体視できるものだがやや見る角度が制限される)

 なにより大きくアピールされていたのは「FinePix REAL 3D W1」をはじめとする3D製品。昨年の「W1」(カメラ)、「V1」(3Dビューワー)などから新たに投入された製品こそないものの、パナソニックやソニーから3Dテレビが発売されるなど家電業界では3D化の流れが明確にあり、そのなかでカメラとしてこれまで以上に強く推して行くのは確かなようだ。

HS10の光学30倍という高倍率ズームもさることながら、5連写して差分情報を取り出すことにより、写り込んだ歩行者などを消してしまうという「動体キャンセル」機能は面白い。風景写真用なので背景は固定、つまり三脚が必要な機能ではあるが、風景写真に使うと便利だろう

HS10の光学30倍という高倍率ズームもさることながら、5連写して差分情報を取り出すことにより、写り込んだ歩行者などを消してしまうという「動体キャンセル」機能は面白い。風景写真用なので背景は固定、つまり三脚が必要な機能ではあるが、風景写真に使うと便利だろう

 個人的には、光学30倍ズームに裏面照射型CMOSセンサーを搭載した新製品「FinePix HS10」(4月17日発売)に注目。低ノイズ高感度・高倍率ズームなど、実機を触るよい機会ではあるが、シャッターボタンを全押しした瞬間の前後計7コマが保存される「前後撮り連写」や、歩行者や車など動いている被写体を自動で取り除く「動体キャンセル」など、実際にデモで見てみると感心するはずだ。


カシオはGPS内蔵デジカメを参考展示

「FH100」の高速連写デモが中心のカシオ計算機。他社でも連写機能を強化してきてはいるものの、やはり連写に関しては「EXILIM F」シリーズは機能・使い勝手ともに1日の長がある

「FH100」の高速連写デモが中心のカシオ計算機。他社でも連写機能を強化してきてはいるものの、やはり連写に関しては「EXILIM F」シリーズは機能・使い勝手ともに1日の長がある

 「EXILIM FH100」をはじめとする高速連写機が最大の展示となっているのだが、比較的目立たない展示としてGPS内蔵のコンパクト機が参考出品されていた。

参考出品されていたGPS内蔵コンパクト機。位置情報の書き込みだけでなく地図表示というのは面白い。光学10倍ズームを搭載し、ボディとしてはEX-H15をベースとしているようだ

参考出品されていたGPS内蔵コンパクト機。位置情報の書き込みだけでなく地図表示というのは面白い。光学10倍ズームを搭載し、ボディとしてはEX-H15をベースとしているようだ

 参考出品ゆえに具体的な内容はまだまだ未定だろうが、単にジオタグを画像に埋め込むだけでなく、ディスプレー上で地図表示を行なうなど、単体でPND的な使い方もできそうで面白い。

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