「PENTAX 645D」を投入したペンタックス
目玉となったのはやはり、ペンタックス初の中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645D」。44×33mmの大型撮像素子と大径レンズシステムは、どちらかと言えばコンシューマー機というよりもプロユース機ではあるが、昨今のコンパクト一眼レフの流れとは明らかに異なるハイエンドモデルの登場に参加者の関心も高そうだ。
そのほか、膨大なボディカラーリングを楽しめる一眼レフ機「K-x」やコンパクト機の新製品などを展示していた。
3D化の波にのる!? 富士フイルム
なにより大きくアピールされていたのは「FinePix REAL 3D W1」をはじめとする3D製品。昨年の「W1」(カメラ)、「V1」(3Dビューワー)などから新たに投入された製品こそないものの、パナソニックやソニーから3Dテレビが発売されるなど家電業界では3D化の流れが明確にあり、そのなかでカメラとしてこれまで以上に強く推して行くのは確かなようだ。
個人的には、光学30倍ズームに裏面照射型CMOSセンサーを搭載した新製品「FinePix HS10」(4月17日発売)に注目。低ノイズ高感度・高倍率ズームなど、実機を触るよい機会ではあるが、シャッターボタンを全押しした瞬間の前後計7コマが保存される「前後撮り連写」や、歩行者や車など動いている被写体を自動で取り除く「動体キャンセル」など、実際にデモで見てみると感心するはずだ。
カシオはGPS内蔵デジカメを参考展示
「EXILIM FH100」をはじめとする高速連写機が最大の展示となっているのだが、比較的目立たない展示としてGPS内蔵のコンパクト機が参考出品されていた。
参考出品ゆえに具体的な内容はまだまだ未定だろうが、単にジオタグを画像に埋め込むだけでなく、ディスプレー上で地図表示を行なうなど、単体でPND的な使い方もできそうで面白い。