カメラと写真の情報発信ショー「CP+(シーピープラス)」第1回が、パシフィコ横浜で開幕した(14日まで開催)。
CP+はカメラ映像機器工業会(CIPA)主催によるカメラや写真用品の総合展示会で、これまで共同開催していた「フォトイメージングエキスポ」(PIE)やカメラショーの流れをくみつつも、映像文化の牽引役としての総合展示会として新しい出発となった。
ここ最近は多くの国内のカメラメーカーでもドイツで開催される「フォトキナ」や米国の「PMA」に合わせて新製品を発表し、PIEはすでに発表済みの製品(ないしは新発売ながらすでに発売済みの製品)を展示するということが多かっただけに、フォトキナやPMAに並ぶ大型展示会としての意欲を見せるCP+へは期待したい。
今回は第1回ということもあって、大手カメラメーカーとしても慎重を期したのか、CP+にぴったりと合わせた新製品リリースこそなかったものの、2月のPMAの後で発表され、3月後半から4月に発売された製品もいくつかあり、店頭に先駆けてこれらの機種を体感できる場となった。
また、今年2月のPMAへの出展を見送ったキヤノンが参加するなど、各社とも注力の製品を大きくアピールする場となっている。大手各社および会場で注目した製品を写真で紹介する。
コンパクトなレンズ交換式デジカメで勝負するソニー
ソニーの目玉は、新設計のレンズ交換式コンパクトデジタルカメラ(すでにPMAで発表済み)。既存の「α」シリーズとは異なる新マウントを採用。APS-Cサイズの「Exmor」CMOSセンサーを搭載し、AVCHDのフルHD動画が撮影できることなどが特徴だ。
これまでそれほど注目されてはいなかったものの、ダイヤル操作と連動する新しいユーザーインターフェイスを活用しているのも大きなポイントとなりそうだ。
残念ながら発売日は“年内”としているのみだが、驚くほどのコンパクトなサイズは現在各社が注力しているミラーレスコンパクト一眼のなかでも非常に存在感のある製品になることは間違いないだろう。