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T教授の「戦略的衝動買い」 第90回

iPodの音質を改善!? Dock出力のヘッドホンアンプ

2010年03月11日 14時00分更新

文● T教授

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周辺機器の広がりを見せるモバイルオーディオ。今回はヘッドホンアンプに注目してみた

 生き残った各社からモバイルオーディオが出揃ったかに思える昨今、今度はモバイルサウンドの音質向上や改善をうたった「ヘッドホンアンプ」が流行の兆しを見せている(関連記事)。

 モバイルオーディオといえども、自宅で聴く固定型の重厚長大なオーディオセットと同じビジネスモデルを少し遅れて追いかけてくることに変わりはない。

 筆者がメインで使っているモバイルオーディオは、既に販売終了した往年のケンウッドの「HD60GD9」だ。そしてその次にに愛用しているのがBang & Olfsenの「BeoSound 2」。最後がノイズリダクション対応のヘッドホンが付属するソニーの「ウォークマン NW-S744」だ。

筆者の普段使いのデジタル・オーディオ・プレイヤー。左からケンウッド「HD60GD9」、ソニー「ウォークマン NW-S744」、アップル「iPod touch」(32GBモデル)、Bang & Olfsen「BeoSound 2」

HD60GD9とShure「E500PTH」の組み合わせは、筆者のモバイルオーディオでダントツ1位だ

BeoSound 2とE500PTHの組み合わせでは、時代がいくら経っても捨てがたい味わいのある音質と、デザインとユーザーインターフェースの存在意義を思いきり感じることができる

 HD60GD9とBeoSound 2は、いずれも価格性能比ではない、オーディオとしての独自のポリシーとクオリティーの両方を備えたこだわり系の音楽デバイスだ。単なる流行性や操作性、収録曲の容量、ファッション性などを追い求める人には、まったく向いていない。

 一方、iPod touchはアップルという超個性的な会社が発売しているのとは対照的に、特徴のない平坦なデジタルミュージックプレイヤーだ。個人差があるので表現は難しいが、分かりやすく言えば、私にとっては「あまり音質がよくない」。しかし、たまに「面白すぎる」ソフトウエアが登場することがあるので、完全無視はできない。

とてつもないフリーソフトがあるために、初代から今まですべてiPodを買っている。Shure E500と組み合わせることで、音質はまあまあの域に達する

 オーディオ市場には、そんなiPodファミリーの音質を向上させるという処方箋を売り物にしているアタッチメントが数多く存在する。今回、筆者が地元の上野周辺をブラついていて見つけたオーディオテクニカの「iPod専用ポータブルヘッドホンアンプ」(AT-PHA30i)も、そんな柳の下のドジョウを狙ったiPod周辺機器のひとつだ。

今回の主役である「iPod専用ポータブルヘッドホンアンプ」(AT-PHA30i)

iPodの標準Dockに接続してピュアな音を引き出すというのが製品コンセプトだ。iPod操作に必要なリモコンを操作する小さなユニットが付属。ヘッドホンはこのユニットに挿入する


「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。

(次ページへ続く)

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