IBMは、米国オーランドで開催されているLotusphere 2010において、LotusLiveの今後の展開として、IBMリサーチによる研究開発の成果をLotusLiveに取り入れていくことと、LotusLiveをパートナーに向けてオープン化していくことを発表した。さらに、IBMリサーチとLotusは「LotusLive Labs」を創設して、クラウドにおけるビジネスコラボレーションの進展を実証するとしている。
LotusLive Labsは、現在のところ以下の4つのテクノロジーを発表している。
- Slide Library
- プレゼンテーションを作成、共有する機能
- Collaborative Recorded Meetings
- 会議を記録し、資料および音声/動画をタグ付けすることで検索可能にするサービス
- Event Maps
- 会議スケジュールを視覚的に管理し、コメントや評価などを追記できるサービス
- Composer
- LotusLiveの各種サービスを複合させて新しいサービスを作り上げる機能
また、2010年第2四半期には、文書、プレゼンテーション、スプレッドシートの作成/共有をWebベースで行なう「Project Concord」も実装予定だという。
Skypeともコラボ
LotusLiveのAPIも開放
LotusLive Labsとともに、パートナー向けの拡大策も発表された。従来LotusLive Design Partnerプログラムの限定利用だったLotusLiveのAPIを、2010年後半をもってIBMビジネス・パートナーに開放し、第2四半期には下記のサードパーティから、ソリューションがリリースされるという。
- Silanis Technology
- LotusLive のファイル共有サービスおよびアクティビティー・サービスと統合した電子署名プロセス管理ソリューション
- Skype
- LotusLive プロフィール機能と統合した音声通話およびビデオ通話ソリューション
- Prolifiq
- LotusLive プロフィール機能およびファイル共有サービスと統合した、ブランド・デザイン付きのメール
さらに、今後IBMでは新規のインテグレーション・パートナー数社と協業を進めていくという。
利用人数が1000人から25人に引き下げ
LotusLive Notesの次バージョン
メール機能を提供するLotusLive Notesも今後の計画が発表された。次バージョンのLotusLive Notesでは、多様な環境におけるメール、カレンダー、連絡先、インスタントメッセージング機能を実装する。さらにサービス面では、Lotus Sametime インスタントメッセージングへの対応や、標準5GBのメールボックス容量を用意したほか、LotusLive Notes利用申し込み最低ユーザー数を、1000人以上から25人以上までに引き下げる。
なお日本では、2月25日に東京で、3月5日には大阪にて、「Lotusphere Comes to You 2010」が開催される。