意外なことに「キワモノ」じゃない!?
2画面搭載ノート オンキヨーDXシリーズを試す
2009年12月24日 12時00分更新
2009年最後に試用するのは、見た目のインパクトが「絶大」な商品である。2画面のディスプレーを1台に搭載したノートパソコン「DX1007A5」だ。
スライド式のディスプレーがなにより目を惹く存在だが、その操作性はどうだろうか? 本当に外に持ち出して使えるものなのだろうか? 動作状況とその使い勝手をチェックしてみた。
2画面を広く使って作業ができる
DX1007A5は見てのとおり、2画面同時表示がウリのパソコンである。一般的なノートパソコンが1280×800~1366×768ドット程度のディスプレーを搭載しているのに対し、この製品では1366×768ドットのディスプレーが2台、横につながる形で搭載されている。
閉じた状態では一見普通のモバイルノートに見えるが、ディスプレーを「横」に引き出すと、奥にあるディスプレーが右側に表示され、2画面がつながって現れる。OSの設定を変えれば、同じ情報を2つのディスプレーに出したり、片方をオフにしたりできる
ディスプレー部の構造は、実は意外と単純。1枚1366×768ドットのディスプレー(右側のサブ部)が、同じ大きさのメインディスプレーの下に潜るような構造になっており、引き出すと2枚のディスプレーが横につながって表示される、というような仕組みである。
すなわち、合計で2732×768ドットのディスプレーを利用するわけで、さすがにパワーの面でも、ネットブック系プラットフォームでは心許ない。そのためか、同製品では、CPUにAMDのAthlon Neo MV-40(1.6GHz)が、GPUにはRadeon HD 3200(チップセット内蔵)が利用されている。
ちなみに、Windows 7でのWindowsエクスペリエンスインデックスは2.5。一番低いのはグラフィクスであり、ほかはそこそこの値となっている。最新のCore 2 Duo搭載ノートに比べるとさすがに劣るが、このサイズのモバイルノートと比べると、必要にして十分な能力、といっていいだろう。2画面表示でも、一般的なウェブにオフィスソフトといった用途ならば、コマ落ちやガクつきを感じることはなかった。

この連載の記事
- 第116回 「VAIO Duo 13」—革新は形だけじゃない! 変形ハイエンドモバイルに込めた思い
- 第115回 ソニーの本気—Haswell世代でVAIOはどう変わったか?
- 第114回 渾身の「dynabook KIRA V832」はどう生まれたのか?
- 第113回 HPの合体タブレット「ENVY x2」は、大容量プロモデルで真価を発揮!
- 第112回 ソニー“3度目の正直”、「Xperia Tablet Z」の完成度を探る
- 第111回 15インチでモバイル! 「LaVie X」の薄さに秘められた魅力
- 第110回 フルHD版「XPS 13」はお買い得ウルトラブック!?
- 第109回 ThinkPad Tablet 2は「Windows 8タブレット」の決定打か?
- 第108回 今後のPCは?成長市場はどこ? レノボ2013年の戦略を聞く
- 第107回 Windows 8とiPadがもたらす変化 2012年のモバイルPC総集編
- 第106回 Clover Trailの実力は? Windows 8版ARROWS Tabをチェック
- この連載の一覧へ