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実は初心者に優しい! 三菱のBD内蔵テレビ「BHR300」

2009年12月24日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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今、録画テレビが売れている理由

 世界的な不況のつづくこの1年だったが、薄型テレビは2011年7月のアナログ放送停波に向けての買い換え需要と「エコポイント制度」に後押しされ、好調だったようだ。なかでも飛び抜けて注目度が上昇し、各社からも続々と登場したのが「録画テレビ」。

今回紹介するのは37V型の「LCD-37BHR300」(実売20万円前後)。スタンド部分にBDドライブがあり、スタンド部にはトレイの開閉ボタンなども備わっている

今回紹介するのは37V型の「LCD-37BHR300」(実売20万円前後)。スタンド部分にBDドライブがあり、スタンド部にはトレイの開閉ボタンなども備わっている

 今回紹介する三菱電機の「BHR300」シリーズは、いつかはどこかがやると思われたHDD+BDドライブを両方内蔵した薄型テレビ。もうレコーダーは要らないと言い切れる「全部入り」モデルだ。本機が他の「録画テレビ」と一線を画しているのは「1台で完結している」ことに尽きる。後から何かを足す必要がなく、しかも、録画もBDへの保存もBDソフトの視聴も全部できるのである。

 大手メーカーの中では、ややマイナーと表現せざるを得ない三菱の薄型テレビのなかで、本シリーズの注目度は異例で、実際、かなり売れているという。レコーダーも発売している他のテレビメーカーが二の足を踏んでいるところを、一足先に製品化してしまう姿勢も立派だ。


スタンド部分にBDドライブを内蔵。使い勝手も良好

本体前面のBDトレイ。スタンド部分に内蔵している。ちなみにスタンド部分にはモーターが内蔵されており、リモコンで操作するとディスプレー部が左右に動く

本体前面のBDトレイ。スタンド部分に内蔵している。ちなみにスタンド部分にはモーターが内蔵されており、リモコンで操作するとディスプレー部が左右に動く

ディスプレー部背面のHDD部。Western DigitalのAV仕様のHDDが使われている

ディスプレー部背面のHDD部。Western DigitalのAV仕様のHDDが使われている

 HDD+BD内蔵と言ってもフォルムはスリムで、内部にBDレコーダーが入っているとは思えない。ディスプレー部の厚みも10.7cmと一般的な薄型テレビよりもわずかに厚い程度に収まっている。

 BDドライブはスタンド部分に内蔵しており、トレイローディングを採用しているため、ディスクの出し入れもしやすい。ディスプレー部は一般の薄型テレビに近い構成で、入出力端子は背面と側面に用意されている。

背面の入出力端子。HDMI端子は2系統。ビデオ入力や光デジタル音声出力のほか、LAN端子やi.LINK端子まで備える

背面の入出力端子。HDMI端子は2系統。ビデオ入力や光デジタル音声出力のほか、Ethernet端子やi.LINK端子まで備える

側面の入出力端子。こちらにもHDMI端子を1系統とSビデオ入力端子がある。このほかUSB端子やSDカードスロットも備えるなど、上級モデルのMZW300シリーズよりも装備は充実している

側面の入出力端子。こちらにもHDMI端子を1系統とSビデオ入力端子がある。このほかUSB端子やSDメモリーカードスロットを備えるなど、上級モデルの「MZW300」シリーズよりも装備は充実している

 入出力端子はかなり充実しており、HDMI端子×3をはじめとして、SDメモリーカードスロットやUSB端子、i.LINK端子まで備える。これは単にデジカメなどの動画や静止画が再生できるだけでなく、内蔵HDDにダビングしたり、BDに保存することまでできる。こうした外部機器との連携までレコーダーと同等の機能を備えている。

 リモコンも、基本的なデザインは同社のBDレコーダーのそれに近いもの。ただし、テレビリモコンなので、前面に選局用の12キーが追加されている。録画予約や録画した番組の再生がしやすいわかりやすいデザインを採用している。

付属のリモコン。十字キーの上に「予約する(番組表)」と「見る(録画番組一覧)」のボタンを配したデザイン。メニューボタンなど、使用頻度の低いボタンは上下のパネル内に収納し、よく使う操作がわかりやすいように配慮している

付属のリモコン。十字キーの上に「予約する(番組表)」と「見る(録画番組一覧)」のボタンを配したデザイン。メニューボタンなど、使用頻度の低いボタンは上下のパネル内に収納し、よく使う操作がわかりやすいように配慮している

電源オフ時の電力消費を最小限にできる「主電源スイッチ」も側面の目立つ部分にある

電源オフ時の電力消費を最小限にできる「主電源スイッチ」も側面の目立つ部分にある

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