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実は初心者に優しい! 三菱のBD内蔵テレビ「BHR300」

2009年12月24日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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画質については標準的だが、価格を考えれば十分

レコーダーにはないBHR300独自の機能。同社のMZW300シリーズでも採用した「ECOモニター」画面だ。使用電力や電気代の削減量を確認できる

レコーダーにはないBHR300独自の機能。同社のMZW300シリーズでも採用した「ECOモニター」画面だ。使用電力や電気代の削減量を確認できる

ECOモニターの設定では、視聴者の年齢に合わせた最適な画質への調整機能も備える。設定時は、消費電力の変化を表示するモニターも表示される

ECOモニターの設定では、視聴者の年齢に合わせた最適な画質への調整機能も備える。設定時は、消費電力の変化を表示するモニターも表示される

 画質についても軽く触れておこう。もともと、本機は同社のミドルクラスモデル「MXWシリーズ」がベースとなっており、高画質エンジンなども最新ではあるが、普及モデル向けの「DIAMOND ENGINE VII」となっており、光沢パネルも採用していない。

 とは言うものの、一般的なテレビ視聴で不満を感じることはない。画質的にはやや明るめで、くっきりとした映像の再現が可能だ。少々気になるのは、上位モデルに比べると背景の細かいディテールがぼやけがちになること。これは、情報量の多いBDソフトなどを見ると気付く部分で、デジタル放送ではほとんど気にならない。BDレコーダー内蔵で実売価格が20万円前後という価格を考えたら、十分な実力だろう。

「アクトビラビデオ・フル/ダウンロード」に対応

「アクトビラビデオ・フル/ダウンロード」に対応。「TSUTAYA.TV」の利用もできる

 さらに付け加えれば、三菱のモデルの中では唯一の「アクトビラビデオ・フル/ダウンロード」対応モデルでもある。「アクトビラ」のニュースやショッピングサービスの利用はもちろん、動画のストリーミング再生、「TSUTAYA.TV」のダウンロード視聴も可能。当然ながら、購入したダウンロードコンテンツはBDにダビングすることもできる。

 三菱の薄型テレビは、ネットワーク機能は潔く割り切っているのがひとつの特色なのだが、本機だけはBDレコーダーの全機能を盛り込もうという意欲を感じる。事実、同社の普及価格帯のBDレコーダー「DVR-BZ130」でできることはすべて行なえる。

 ラインナップが32V型と37V型の2つという点は、個室やベッドルームなどの2台目用という需要も狙っているのだろう。たしかに、個室でも使いやすいサイズでBDレコーダー内蔵というのは購入欲を刺激される。

 とはいうものの、個人的にはせっかくのBDレコーダー内蔵なのだから、最上位モデルの画・音質を備えた40V型以上のリビング向けモデルが追加されても良いと思った。

 このモデルの成功で、おそらくは他社も追従してくると思われる。そのとき、BDレコーダーはよりサーバー的な性格へシフトしていくなど、新しい展開も期待できる。ただの「録画テレビ」ではくくれない可能性を感じるモデルだ。


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