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Windows 7で行なうオーバークロック 第4回

メモリモジュールオーバークロック指南

2009年12月21日 18時00分更新

文● 石井 英男

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Corsair製「CMD4GX3M2B1600C8」でのテスト

 今度は、CorsairのPC3-12800メモリモジュール「CMD4GX3M2B1600C8A」をテストした。CPU-ZでSPD情報を確認したところ、SPD Ext.の項目は空白であり、XMPには対応していない。MD4GX3M2B1600C8は、Phenom IIに最適化したメモリモジュールとして販売されており、AMDが公開しているBEMP対応メモリリストにも掲載されているのだが、前述したように今回のテスト環境ではBEMPを有効にならなかった。
 D.O.C.Pを選択して、オーバークロック動作をさせてみたところ、DDR3-1866までは動作したが、DDR3-2000では起動しなかった。ただし、クロック倍率をAutoにしてTurbo Boostを有効にすると、DDR3-1866ではベンチ実行中にブルーバックになってしまった。オーバークロック耐性については、GeILの「GV36GB1600C8TC」と同程度のようだ。

CPU-Zで「CMD4GX3M2B1600C8」のSPD情報を確認したところ。SPD Ext.の項目が空白であり、XMPには非対応だ。SPD情報は、444MHz動作から666MHz動作まで4種類記録されている

Corsair製「CMD4GX3M2B1600C8」のテスト結果

Corsair製「CMD8GX3M4A1600C8」でのテスト

 最後に、CorsairのPC3-12800メモリモジュール「CMD8GX3M4A1600C8」をテストした。CPU-ZでSPD情報を確認したところ、SPD Ext.の項目に「XMP」という文字があり、XMPに対応していることがわかる。
 D.O.C.Pを選択して、メモリクロックを上げたところ、DDR3-1866までは動作したが、DDR3-2000では起動中にブルーバックになってしまった。付属のクーラーを装着しても状況は変わらなかった。ただし、クロック倍率をAutoにしてTurbo Boostを有効にすると、DDR3-1866では、起動中にブルーバックで落ちてしまった。  また、XMP対応メモリなので、Ai Overclock Tunerの設定をX.M.P.にしたところ、XMP情報を読み出して、DDR3-1600で動作した。D.O.C.Pを選んでDDR3-1600動作させた場合のメモリタイミングは9-9-9-24なのに対し、X.M.P.を選んだ場合は8-8-8-24とすべてのタイミングが高速になり、Sandra 2010のMemory Latencyも67nsから60nsへと短くなっている。

CPU-Zで「CMD8GX3M4A1600C8」のSPD情報を確認したところ。SPD Ext.の項目に「XMP」という文字があり、XMPに対応していることがわかる。XMPプロファイルの動作電圧は1.65Vになっている

Corsair製「CMD8GX3M4A1600C8」のテスト結果

(次ページへ続く)

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