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Windows 7で行なうオーバークロック 第4回

メモリモジュールオーバークロック指南

2009年12月21日 18時00分更新

文● 石井 英男

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Core i5/i7環境でのメモリオーバークロック検証

 それでは、実際にメモリモジュールをいくつか用意して、メモリオーバークロックの検証を行なってみよう。今回用意したメモリモジュールは、GeILの「GV36GB1600C8TC」、Corsairの「TW3X4G1333C9A」「CMD4GX32B1600C8」「CMD8GX3M4A1600C8」の4種類である。

GeILの「GV36GB1600C8TC」。PC3-12800 2GBメモリモジュールで、メモリタイミングは「8-8-8-28」。XMPに対応。本来は3枚セットだが、ここでは2枚のみ利用

Corsairの「TW3X4G1333C9A」。PC3-10600 2GBメモリモジュールで、メモリタイミングは「9-9-9-24」。2GB×2枚のセットだ

Corsairの「CMD4GX3M2B1600C8」。大型ヒートシンクを備えたPC3-12800 2GBメモリモジュール。メモリタイミングは「8-8-8-24」。2GB×2枚のセットで、BEMPに対応

Corsairの「CMD8GX3M4A1600C8」。大型ヒートシンクを備えたPC3-12800 2GBメモリモジュール。メモリタイミングは「8-8-8-24」。2GB×4枚のセットだが、ここでは2枚のみ利用。ファンを2個備えたクーラーも付属する

 まずは、Core i5環境でのメモリオーバークロックを行なってみた。テスト環境は以下に示したとおりだ。

テスト環境
CPU Core i5-750
マザーボード ASUSTeK製「P7P55D EVO」
ビデオカード EVGA製GeForce GTX 275
HDD Western Digital製WD10EADS(1TB)
OS Windows 7 Ultimate (32bit)

 P7P55D EVOの場合、メモリバスクロックは「DDR3-800MHz」のようにメモリチップ規格で表示される。ベースクロックが定格の133MHzの場合、Autoを除く選択肢は「DDR3-800MHz」「DDR3-1066MHz」「DDR3-1333MHz」となり、それぞれベースクロックとメモリバスクロックの比率は1:3、1:4、1:5となる。また、ベースクロックをマニュアルで変更した場合、表示されるメモリバスクロックもそれに比例して変わるのでわかりやすい。
 例えば、ベースクロックを150MHzに上げると、選択肢は「DDR3-900MHz」「DDR3-1200MHz」「DDR3-1500MHz」となる。また、オーバークロックメモリを使う場合は、Ai Overclock Tunerの項目を「D.O.C.P.」にすることで、DDR3-1600以上のメモリバスクロックを実現できるが、ベースクロックもそれに応じて上がる。D.O.C.P.を選んだ場合、そのままではクロック倍率が固定になり、Turbo Boostが無効になってしまうので、かえってシステムパフォーマンスが低下することがある。しかし、D.O.C.P.を選んでも、CPU Ratio Settingの項目に手で「Auto」と入力すれば、クロック倍率が可変になり、Turbo Boostを有効にできる。
 XMP対応メモリを利用する場合は同様に、Ai Overclock Tunerの項目を「X.M.P.」にすればよい。こちらもそのままでは、クロック倍率が固定になるので、Turbo Boostが無効になるが、CPU Ratio Settingを手で「Auto」にすれば、Turbo Boostを有効にできる。

BIOS設定画面の「Ai Tweaker」タブを開いて、DRAM Frequencyの項目でメモリクロックを選択できる。ベースクロックが定格の133MHzの場合、選択肢は「Auto」「DDR3-800MHz」「DDR3-1066MHz」「DDR3-1333MHz」となる

ベースクロックをマニュアルで150MHzに上げると、それに伴ってDRAM Frequencyの項目も変わる

Ai Overclock Tunerの項目を「D.O.C.P.」にすると、その下の「DRAM O.C. Profile」が有効になる。DRAM O.C. Profileの選択肢は「DDR3-1600MHz」「DDR3-1800MHz」「DDR3-1866MHz」「DDR3-2000MHz」「DDR3-2133MHz」「DDR3-2200MHz」が用意されている

XMP対応メモリを装着すると、Ai Overclock Tunerの項目で「X.M.P.」が選択可能になる。X.M.P.を選択すると、その下にその情報が表示される

「DRAM Timing Control」を選択すると、メモリタイミングの詳細な設定が可能

(次ページへ続く)

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