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意外に知らない「業務システムの裏側」 第2回

スーパーの豆腐に見る、IT投資の必要性

2009年10月05日 09時00分更新

文● 三浦優子

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身の回りにある、IT活用

 ところが最近では、あえてパッケージソフトを導入し、仕入れ→販売→在庫といった、一連の業務を同一ソフトで管理しようとする企業が出てきた。

 「異なる部署ごとに隠し在庫を持っている事態を改善したい」という場合、パッケージソフトの形態に合わせて社内のセオリーを変更するといった思い切った措置をとらなければ、思うような改善が進まないのだという。

 また、食品のようにデフレによる商品単価が下がっている業種では、「ITを導入して1個あたりの原価を何銭単位まで管理しなければ利益が出せない」という声も聞いた。

 以前、実際に聞いたのが豆腐を製造している企業の例。スーパーの大売り出しの際、一個数十円といった思い切った売価で販売されることも多い豆腐のような食品は、「得意先のスーパーからの値下げ要求に対し、昔のように勘で応じていては、とても利益を出すことができない。

 原材料の価格をきちんと管理して、幾つまで、幾らで売ることができるのか、ITを利用した管理が必要になっている」そうだ。そこであえてパッケージソフトを導入し、ドライに原価や販売管理を行っている。


システムに体を合わせろ!?

 かつてERPが日本に上陸した際、「システムを業務に合わせるのではなく、業務をシステムに合わせる」という概念が、日本では驚きを持って迎えられた。日本企業は、欧米の企業とは異なり、独自に経営努力を続けているためパッケージソフトは適さないとされてきたので、ERPはその対極にあるものだった。そのため、ERPに対しては賛否両論の意見があがった。

 しかし、グローバル化によってさらに競争が激しくなっている現在「業務をシステムに合わせる」必要性があらためて生まれているのではないか。

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