弥生の新社長がSaaS化宣言!
会計“ソフト”がなくなる日

3年後、家電量販店のPCソフト売り場に並ぶ「会計ソフト」の姿が珍しくなるかもしれません。というのも、中小企業向け会計ソフト大手の弥生(株)が、今後はパッケージソフトではなくSaaS(Software as a Service)に注力すると発表したからです。
3年がかりで“YaaS”化、経産省プロジェクトにも参加
弥生といえば、昨年20周年を迎えたパソコン用会計ソフトの老舗。家電量販店での販売シェアは、金額ベースで58%(2007年)とトップ。ここ最近は1000名規模の中堅企業でも使えるクライアント/サーバ型ソフトにも乗り出し、パッケージライセンス販売と保守サービスを柱とした事業で安定した成長を続けています。
ところがそんな同社が4月になって事業戦略を一転。岡本浩一郎社長は、「『弥生 as a Service(YaaS)』を進める。3年後には(パッケージではなく)SaaSを事業の柱にする」と宣言しました。具体的には、(1)経産省のSaaSプロジェクト(参考記事)への参加、(2)勤怠管理などのSaaSアプリの提供、(3)パッケージ版の会計ソフトと同等の機能をSaaS化――を段階的に実施するといいます。
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