ポートレートは「DP2」にお任せ
ポートレートに向いたコンパクトデジカメの最有力候補と思われるのが「DP2」だ。GRDIIIと同様にレンズは固定式ながら、41mm相当(35mmフィルムカメラ換算)の標準レンズに近い画角と、F2.8という明るいレンズ開放値がウリだ。
撮像素子は、コンパクトデジカメとしては大型なAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載。同社のデジタル一眼に搭載されているものと同じく、RGBそれぞれが三層に分かれた独自の「Foveon X3」センサーを採用している。ローパスフィルターのないこの撮像素子は無駄な輪郭強調処理を必要とせず、レンズの描写力を素直に再現することができる。
少し残念なのがシャッタータイムラグなどの操作レスポンス。今回使用した機種の中ではタイムラグが一番大きい。ファームウェアに関しても、急いで設定を変えようと操作ボタンをあちこち何度も押しているうちにカメラ自体がフリーズしてしまった。そういう意味では初心者には薦めづらく、デジカメに馴れたユーザーがこのカメラの画質に惚れ込んで使うという場合が多いと思われる。あと、街中をスナップするのにはこのレンズの画角は少々狭いと感じた。画角の広い「DP1」との併用がいいかもしれない。
ボケの自然さがすごい
「DP2」のカラーモード一覧(人物の場合)
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