仕上がり設定で遊んでみる
前回(関連記事)、「E-P1」の「アートフィルター」を使ってる時にちょっと気になったのが、「仕上がり設定」にもアートフィルターと似たような機能があることだ。例えば、アートフィルターの「ポップアート」と仕上がり設定の「VIVID」とか、同じく「ライトトーン」と「FLAT」など。
そう言えば、買ってから仕上がり設定は変えてないなと思いつつ、まずはそれぞれの効果を確認してみることにする。
いままでの経験から言うと、この手の機能はオリンパスでは「仕上がりモード」、キヤノンでは「ピクチャースタイル」、ニコンでは「ピクチャーコントロール」、ソニーでは「クリエイティブスタイル」といろいろ名前がついてるが、主に発色傾向、彩度、コントラスト、シャープネスあたりを撮影シーンに応じて適切になるように予めプリセットされた機能だ。
おおむね、基本的な「スタンダート」に相当するモードが一番汎用性があり、要は何も設定を変えないのが一番無難な仕上がりになるということだ。たしかに設定を変えたほうが良い色合いになる可能性もあるが、戻し忘れやいちいち撮影中に変えるのも面倒なのでいままではあまり気にしてなかったのだが、E-P1を使いこなすとなればしっかりと確認しておかなければいけないだろう。
E-P1の場合、仕上がり設定は「VIVID」「NATURAL」「FLAT」「PORTRAIT」「モノトーン」がある。「モノトーン」以外の項目ではさらに「コントラスト」「彩度」「シャープネス」を5段階から好みで設定可能になっている。
また個別に「カスタム」の項目があり、それぞれの設定をベースに自分なりに細かく設定することが可能だ。
VIVIDは発色は濃いめ、NATURALは普通、FLATは浅め、PORTRAITは人物用となっている。まずはそれぞれのサンプルを掲載する。
仕上がり設定のサンプル
それぞれ機能説明通りの仕上がり。VIVIDでは色が飽和し始めており、被写体の彩度が高い場合には注意が必要だ。赤い花びらあたりはPORTRAITやFLATがキレイなグラデーションで再現されているが、PORTRAITは黒の締まりがなくなっている。
彩度が低い被写体ばかりの場合にはVIVID、逆に高い場合にはFLAT、人を撮るならPORTRAITと限られた状況下で実力を発揮する機能だろう。
ちなみに前回のアートフィルターで良い感じだったポップアートの絵を、VIVIDとNATURALで設定した絵と比べてみよう。
このような感じの絵ならポップアートでも十分じゃないかと思う。VIVIDでも色はかなりのっているが、ポップアートの発色を見てしまうとVIVIDでは物足りなく感じる。
(次ページに続く)

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