動画の面白さに目覚める
E-P1ではHD動画の記録が可能だ。購入後、すぐに何回かの動画撮影はしてみたけれど、動画で撮ってもそれでなにをするでもなく、自然と動画機能から遠ざかっていた。
ところが、この間南の島で出会ったライブを動画で記録し、帰ってきてから人に見せたりしたら、「絵がきれい」だとか、「雰囲気が味わえる」だの、なかなか好評。一緒に行った人達やその周辺の人達と見て楽しんでると「あぁ、動画って面白いな」と思い、ちょっと機能を把握してみたくなった。
記録方式はAVIファイル(Motion JPEG)で記録される。ちょっと前にパナソニックの「GH1」で動画撮影(AVCHD)をして、いざ見ようとしたらパソコンではそのままでは再生できなかった。その意味ではパソコンでそのまま再生できるMotion JPEGは安心だ。
記録サイズはHDの1280×720ドットとSDの640×480ドットの2つから選択可能。音声はステレオで記録される。最大記録時間は約7分、1ファイルあたりの容量は2GBまでに制限される。なお、記録媒体にはクラス6のSDメモリーカードを使用するように薦められている。転送スピードの遅いカードでは最大時間に届く前に止まってしまう可能性があるらしい。
動画記録時には露出の制御がある程度でき、撮影モードには「プログラム」と「絞り優先」、それに加えてさまざまな特殊効果がかけられる「アートフィルタ」を選択できる。
プログラムオート
絞り優先でF2.8に設定
絞り優先でF22に設定
とりあえずは動画再生開始時のキャプチャ画面を確認。プログラムオートでは絞りとシャッターの組み合わせは中庸的な組み合わせになるが、絞りを任意に設定することで動きの演出ができる。
絞りを開けば(F2.8などの数値の少ないほう)シャッタースピードは速くなり、絞りを絞れば(F22などの数値の大きなほう)シャッタースピードは遅くなるので、絞りのコントロールさえできればシャッタースピードのコントロールと同じ効果が得られる。
なお、露出補正や絞りの設定などができるのは記録開始直前までで、記録が開始されたら絞りを変えたり任意の露出補正はできない。一度記録が始まったら止まるまではカメラ任せになる。なので動画の記録が始まる前にしっかりとピントの合う位置を設定し、露出補正もしておく必要がある。
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